昨日、田崎史郎さんのこと書いたが、今朝は各局のニュース番組に田崎さんが次々と出演している。夜のTBSの番組ニュースキャスターがその締めくくりだが、コメンテーターのビートたけしさんが「安倍総理成金が出てきやがった」「田崎さんも年なんだから、総理大臣の話でいろんな局に出てんじゃないよ」と皆が思っていることを歯に絹を着せず言って笑いをとっていた。

田崎さんだけではない。昨28日夜のテレビ朝日の報道ステーションには元共同通信の後藤謙次さんが久方振りに出演して解説していた。後藤さんは春に降板したはずだが、こうした事態を受けて急遽出演したのだろう。


正直言うと後藤さん降板後のこの番組の政治に関するコメントは、当たり障りのないものになった。当たり障りないというのは番組の方針がマイルドに変わったとかいうものではない。コメンテーターの政治知識や経験が少なく解説ができていないといった感じである。近頃は、背景等を知らないんだろうなとこちらが納得してしまうことも多い。


別の社の番組では政治部長という肩書の人が???なコメントをしていた。偉くなったが解説は???だ。総理の辞職会見も声から判断して官邸記者クラブの皆さんも相当若いのだろうが、質問内容はちょっと驚くほどだった。

田崎さんや後藤さんは70歳を超え、昔なら引退している年齢だが、若い人たちより的を得た発言をしている。番組スタッフもそれがわかっているから自前の政治部の人間をただで呼ぶよりこうした人たちを番組に呼んでいるのだろう。

もちろん、全てがそうと言っているわけではない。辞意表明のニュース速報を各局に先駆けて流し、政治部の岩田記者自ら番組で解説していたNHKはさすがだ。民放もこうした緊急の場合にも自前で解説できるような経験豊富な政治記者を養成すべきではないだろうか。政治を疎かにすることは国の道を危うくすること。テレビの影響力からすればある意味での責務でもあろう思うがどうか。

 

「時の在りか 政治記者なんて要らない=伊藤智永」(毎日新聞会員限定有料記事 2020年2月1日)

https://mainichi.jp/articles/20200201/ddm/005/070/015000c


昼食はイトメンのチャンポンめんに乾燥わかめを入れて。