余部地区を流れる県管理一級河川 蟠洞川(ばんどうがわ)へ。何年かに一度起こっている洪水対策として昨年度の補正予算で購入された兵庫県排水ポンプ車が6月以降の出水期を前に初の訓練が行われた。

コロナ対策としてまず手のアルコール消毒。本当はお披露目式典も計画されていたが、コロナ対策で見送られた。

同ポンプ車は兵庫県としては初の整備。なので名前にも1号車。中播磨県民センター・姫路土木事務所が第一号だ。繰り返し議会で取り上げ、実現されたH前県議らと共に訓練を見守る。

兵庫県排水ポンプ車1号車

夜間での使用に備えバルーン証明の装置もある。

蟠洞川から揖保川への合流地点直前にある逆流防止堰。この堰があることによって逆流は防げるが、堰を閉めると下流へ水を流すことができないため、揖保川より水位が低い蟠洞川の水位が高くなり堤防を超えて、余部小学校方面へと水が出て、床下浸水を発生させてしまってきた。そこでポンプ車を用いて蟠洞川の水を堰を越えて揖保川に流す仕組みである。また、揖保川と蟠洞川の合流地点を更に下流側へと付け替えたり、堤防の高さをあげることで堰より下流の容量を増やすことも決定している。

小谷姫路土木事務所長の挨拶

竹川河川砂防課長による説明

ポンプ車1台に取水ポンプは6つ。1分間に最大30㎥を排水できる。

取水ポンプ

蟠洞川堰上陸に投入!

取水開始

太くて頑丈なホース

訓練を見守る地域の皆さん

ホースは道路を挟んで堰の下流へ。訓練のため6つのうち1つだけ使用。

放出!実際に大雨の際にはこのくらいの高さまで水がきているという。

訓練終了、撤収。ポンプはかなり重いため重機が必要になる。

訓練を空中から撮影していたドローン。後ろは余部小学校。

見学されていた余部地区の3自治会長さん。ようやくここまで来たとお話されていました。

その後も、関係各所でコロナ対策等について住民の皆さんの声を聞く。殆ど同じ声に驚く。