アメリカのペンス副大統領が、新型コロナ感染症患者の入院している病院を訪問し、医療従事者を慰問したり、病室で陽性患者と話をしている姿がテレビで報道されていた。


副大統領はアメリカ政府のコロナ対策の責任者ということだが、防護服はおろか、マスクも全くせずにスーツ姿で、ベッドの横で患者と直接話をしていた。昔の映像を使ったフェイクニュースではない。


今年3月前半の予算特別委員会が開催されていた頃、緊急事態宣言が出る前で今ほどコロナの緊迫感がないときだったが、外部からネット中継をみた県民の方から県議会でもマスクを着用すべきではと指摘されたことがあった。公衆衛生の専門家は、マスクに感染防止効果はあまりないと言っていたことは以前にも書いたし、WHOもそうした考えを従前は唱えていた。


以前、ウイルスのサイズとマスクの目の大きさ細かさを比較し、ウイルスはマスクを透過するので意味がないととらえた向きもあった。しかし、下記リンクのHPなどを見ると、科学的にもマスクに感染防止に一定の効果があることがわかる。


ペンス大統領のCDC指針にも反するこうした強気の態度にはアメリカ国民からも批判が殺到したそうで、以降態度を改めたというが、これには流石に驚いた。


アメリカではロックダウンや経済活動の自粛などに反対するデモが保守派を中心に起こっているというが、こうした参加者もマスクをしていないことが多いそうだ。イデオロギーが科学を超越する。ある意味でのカルト、狂信ではないか。


一方、姫路駅前の大手前通りで「マスクあります」との大きな幟を立てリヤカーを引いて移動販売している姿を見かけた。かなり異様だ。また、みゆき通り商店街では、タピオカ店が閉店したあとに居抜きで臨時マスク販売店に変わっていたとのFBでの投稿を見た。ネットを見ているとこうした風景は姫路市内だけのことではなく全国的な話だという。 


 国の布マスクの配付は回収騒ぎもあり、先月末では4%以下の状況のようだが、不織布マスクについては中国では相当増産されているのだろう、以前よりは出てきているのではないか。



職場でもシャープ製のマスクを初日から申し込もうとして朝からパソコン前で準備していたがアクセス出来なかったと聞いたが、そのシャープのサイトも正常化し、販売も行われるようになっている。


とはいえ、国内の生産数や輸入数から判断すれば、国民1日あたりにすると足りない。在宅勤務ではない人などは不織布マスクを洗濯して繰り返し使っている人もまだ多いようだ。洗濯機より手洗いがいいとか、不織布マスクにアルコールを噴射するのは駄目とかふむふむ。


微生物の大きさとマスク(サラヤ)
https://med.saraya.com/kansen/ppe/kaisetsu/mask.html


マスクの規格基準
https://med.saraya.com/kansen/ppe/kikakukijun/mask.html


不織布マスクの 性能と使用時の注意 (日本マスク工業会PDF)
https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/cic/attach/briefing_h25-mat04.pdf


院内のインフルエンザ発症予防におけるN95マスクとサージカルマスクの有用性の比較(亀田総合病院HP)
http://www.kameda.com/pr/ccmc/post_198.html


不織布マスクを洗って使っている方へ(スポーツ報知)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6da86e2de708d6f8f7116818a8c76b8619640fcb


マスクの疑問あれこれ解決!正しいマスクの使い方(NHKためしてガッテン)
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1167.html