神戸の県庁。各会派代表者会。国の補正予算編成を受けて、県の臨時議会招集についてT企画県民部長から説明を受ける。その後、兵庫県議会新型コロナウイルス感染症対策調整会議。NHKのテレビカメラ入り。T防災企画局長、I教育次長から昨日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で決定された15日午前0時からの休業要請、学校施設の対応等について説明を受け、質疑応答。
 
私からは、神戸市が保育所・学童保育施設等において、明日から特別保育に移行するとし、その対象を医療従事者や警察、消防、介護等に限り、受け入れると報道されていることに対して、小売業等自粛の対象となっていない働き手から不安の声が届いていること、また、この基準は特措法における対策本部の知事が発出した対処方針と基準が異なっていることからその県市の調整について確認。

保育所の設置者は市長だが、食料品などを扱っている小売店で働く人も社会インフラの支え手であり、保育の対象とすべきではという観点だが、神戸市内の基幹病院の院内感染の状況が緊迫したものとなったため、感染リスクを考慮して、限定的にしたのではという話が出ていた。ちなみに特措法には政令指定都市の特別な扱いはない。
 
散会後、議会事務局のY調査課長と国への意見書について打合せ。休業要請に協力してくれた事業者に対する支援、これが緊急事態宣言が発出されている7都府県によって大きな差がある(東京都以外からも支援策が出始めた)。事業者側からすれば住んでいる自治体の財政状況の差というだけで許される話ではないだろう。兵庫県にとっては極めて重要な問題だ。
 
その後、会派のU幹事長らと協議。その後、県警の新たに赴任したM調査官と打合せ。

その後、県のコロナ対策を担っている部局の勤務環境等について確認。大変だろうと。旧知の人がいるのでバッジを外し、数分だけ邪魔にならないよう話す。その人は県のコロナ発生から1日だけしか休んでいないという…。全く休んでいない人も多いそうだ。我々はしてはいけないが、差し入れでもしたい気持ちだ。

また、24時間対応のコールセンターや兵庫県緊急事態措置コールセンターも県庁で開設しているが、全庁的な他部局からの応援や看護協会などから応援で成り立っているそうだ。頭が下がる。
 
今日のテレビや新聞では、安倍総理が外出せず自宅ソファーに座ってくつろぐ様子の動画が大きく取り上げられている。歌手の星野源さんの動画にあわせる形でツイッターでUPしたようだ。ネットのみならず大炎上している。
 
国としては補償はしないが、都府県から営業の自粛を要請する中、自宅待機を呼びかける意味で敢えてこの動画をUPする必要があるのか。

安倍さんらと生まれ育った環境が全く違うのは十二分に自覚しているが、家族や周辺、取り囲む官僚も含めてそうした感覚の人が集まった、若しくはそうなってしまったんだと改めて気付かされた(明後日発売の週刊新潮によると2枚のマスク郵送配布と今回のツイッター動画の企画者は同じ秘書官という。ずれてしまうと同じ立場にいる限り簡単には治らない)。

菅官房長官は昔苦学したと聞いたことがあるが、会見では35万の「いいね」がついたのは過去最高と擁護したという。逆におかしいと思う私自身の感覚がずれているのかと思って、裕福な友人に確かめてみたが友人も同じ感覚だった。安堵。
 

一方、要請を受けて営業を自粛する人の声。昨日の深夜遅く、私の後輩から今後の不安を伝える連絡が来て、かなり何度もやりとりをした。冒頭部分を公開する。

 
 
 
彼は私より若く、他店で修行したのち、独立していま姫路市内で飲食店を2店舗経営している。家族のほか、従業員も抱えている。今後を不安に感じ、深夜にもかかわらず連絡してきたんだと思う。下のような行政の支援策を紹介するなどしたが、終息までなんとか持ちこたえて欲しいと願わずにはいられない。
 
新型コロナ対策に関わっている医療従事者の皆さんに敬意を表することのほか、感染拡大を防ぐためとはいえ、飲食店をはじめこうした厳しい経営環境に追い込まれている人がたくさんいることも心して、私たちはものを考えないといけない。私たちは行政に声が届けられる人という自覚を更にもち、こうした声を強く届かないといけない。また、困っている人の声を聞くには私たちも信用されていないといけない。軽々に痛みを共にするとか言える状況でないが、実践しなければならない。
 
国や県の支援策一覧(13日県対策本部会議資料より)