神戸の県庁。各会派政務調査会。2020年度当初予算の要求額についての調査。今日から3日間は議会に缶詰となる。


最初は県警。冒頭の県警本部の西影総務部長(警視長)の挨拶。2019年の刑法犯認知件数は3,800件程度減少し、約4万件と過去最少を更新する見込みと。また交通事故死者数も前年比14人減少し、138人と最少を更新する見込みという。

これだけ減っているのに体感治安は改善されていない。防犯カメラの抑止効果もかなり上がっているらしい。防犯カメラがあってもなお実行されるような犯罪は減っていないということだろう。心神耗弱等により刑事責任が問われないような事案も含まれる。今日もそんなことが論点になるだろう凶悪な刑事事件の裁判が始まった…。

また、政務調査会の予算要求額の資料の扱いが今回変更されている。他の自治体で、各部局が要求額を公表し、その査定結果等も合わせて順次公表することで予算策定の透明化を図るという新たな取り組みが進められた自治体もあったが、ここでは全てを出している訳でもなく、あまり意味がないと感じていた。要求額については今回から私も公表を控える。

質疑の中で県内7,250箇所の信号の制御機の全国ワーストの老朽化(38%が19年の耐用年数を超えている)対策を進めるために設置基準に満たない信号そのものを除却することやその基準を明確化をすることが提起されていた。指摘の通り。そうでないと限られた予算の中では危険な新しい場所で新設されない。いま現にそうなっている。除却遅れが根本的な問題だ。

その後、農政環境部。環境部長所管分。太陽光発電について、今年4月から施行される環境アセス条例の太陽光発電への適用拡大に加えて、環境影響評価指針の厳格な改正、また、新たに条例対象とならない0.5〜5ヘクタール未満の施設についても小規模環境影響評価指針(仮称)を策定して環境への影響を厳格に評価する仕組みをつくることが検討されていることが明らかに。先駆的な取り組みで高く評価できる。

一方、県太陽光条例で市町が追加の規制ができると定めているのに独自の規制をとらず、今年に入っても住民の反対運動が新たに起こっているところがある。住民が困っているのになぜ対応をとらないのだろう。対応も遅い。

その後、健康福祉部。人員、施設を含めてニーズが増大している児童虐待等に関する質疑等が行われた。

終了後、姫路へ。母校に勤務されている先輩のF先生が下記リンクをSNSで紹介されていた。感動、落涙。私は教員ではないが、人間としてこんな人間になりたい。

「教え子から遺書を送られた先生」


昼食はやまもとの出前弁当。