神戸の県庁。別紙のような日程で兵庫県議会「各会派政務調査会」が開催される。

これは2019年度の県の各部局の予算要求額(要求であって国の補助決定や知事の査定等を受けて最終決定したものではない)の説明を受けたのち、質疑応答を行う。




会派の石井幹事長の挨拶

西上教育長の挨拶。県教育委員会からスタートしました。これから丸3日県庁で缶詰で議論等を行います。宜しくお願い致します。

■教育委員会
教員の業務負担軽減のための欠席連絡、授業用配布物の準備等の業務を担うスクール・サポート・スタッフ(地域の外部人材)事業3864万に加えて、新規として業務改善加速モデル配置事業(経営)320万、夜間中学校調査研究50万、地域振興の核となる県立高校を指定し、「地域との協働による先進的教育研究開発事業」(国全体で50校予定)に2400万、京都・大阪・神戸大学との連携包括協定に基づき大学の教育資源を活用した発展的学習等を行う「高大接続推進事業」に加えて、地方の伝統学校に期待される役割を果たすための発展的高大接続プログラムのモデル校指定(郡部3校予定)に1500万、県立学校トイレ改修費20億(洋式科12校予定)、兵庫県版プログラミング教育スタートパック構築事業に150万、ラグビーワールドカップ2019公認キャンプ地運営事業に3000万など。

私からは上記事業についての質問に加えて、昨日食文化協会で家島の志みずのTさんと議論した県立家島高校の特色化、水産学科の設置について提起。漁業従事者が減り、インドネシアからの研修生に頼っている実情もある。

北の香住高校には既に海洋科学科があり、南の家島高校に設置して特色化を図るべきと。教育委員会として過去に検討したこともあったとの答弁もあった。実現は簡単なことではないが、近年1学年1クラスにも関わらず定員割れが続いているので特色化で生き残ることを検討すべきだ。このままの人口減少が続けばそう遠くない時期に県立高校の統合が進む時期が来る。それからでは遅い。

■警察本部
2018年の刑法犯認知件数は45,000件を割り、戦後最低となる見込み。交通事故死者数も152人と2017年比9人減となり、2016年と同じく統計を取り始めた1947年以来最低となる見込み。

新規は防犯情報配信システム構築費861万、高度警察情報通信基盤システム維持費1271万。

私の質問と答弁。
違法駐車対策費6億5568万(うち4業者・民間駐車監視員112人委託費3億6千万。逆に放置違反金県収入8億弱。違法駐車移動保管対策費(民間レッカー委託等)77万。

県内の運転免許保有者は346万人、うちゴールド免許保有者は54%。神戸、姫路の優良高齢者運転免許更新センターは昨年1月から11月末まで各11.5万、5.8万人が利用した。神戸、姫路とも一般、違反者講習者も即日交付の対象とするにはスペースの関係で現在の状況では難しい。

信号設置基準に満たない古い信号を除却し、真に危険な場所の新設を進めるべきとの質問には、今年度は18機を除却。県警としては住民の理解を得ないまま撤去をしない方針にしているとの答弁も。信号柱の老朽化など県警の課題は多く、少し除却ペースをあげないと現在の予算状況では県立大学姫路環境人間キャンパス近くの交差点など必要な箇所に設置できないままだ。

他の議員の質問では、あおり運転の取締り状況について、昨年11月末現在で1405件の車間距離不保持で検挙実績がある。全て高速道路でのパトロール中の検挙という。2013年では年間388件であったことでも分かるように積極的に検挙している。

■企画県民部①
県議会議員選挙事務費17億639万、(2019年度分13億3129万)、参議院議員選挙事務費19億9930万。

民間事業者防災力強化促進事業費(BCP)4750万、阪神・淡路大震災25年事業3749万、但馬地域における専門職大学院設立準備12億8837万、姫路工学キャンパス整備費9億1904万(非新規)など。私からは選挙の公費負担の事務の簡素化を要望しておいた。

■健康福祉部
新規として民生委員一斉改選事業費1388万、日本語・介護専門知識の学習支援事業費1178万、ひょうごケア・アシスタント(仮称)事業費1000万、AI等を活用した定期巡回・随時対応サービス利用促進モデル事業費102万、ISPO(国際義肢装具協会)2019支援イベント開催費1953万、団体・企業への情報配慮支援事業費250万、ひょうご障害者総合トレーニングセンター(仮称)整備費1億、地域災害救急医療マニュアル改定事業費154万、医科・歯科・介護連携による肺炎予防事業111万、受動喫煙対策等強化事業費2066万など。

私から現在の受動喫煙防止条例の執行管理体制、遵守状況について質問。2017年度の客席面積100平米以上の飲食店の状況について。調査した48店舗のうち禁煙が22、完全分煙が13、それ以外(条例違反)が13店と条例を守っていない店舗が27.1%もあるとの話。県民から通報等があった場合、健康福祉事務所職員が現地に行って指導するという執行体制のほか、食品衛生法の管理者講習の際に条例内容について広報しているという。

罰金や過料の制度はあるものの現実には執行していない。せっかくの健康増進のための条例。今後法も施行され、条例も更に強化するというが現行の執行体制のままでは心もとない。条例の強化の前に現条例をきちんと執行すべきだ。

終了後、神戸駅近くのエスタシオン神戸。兵庫県社会保険労務士会の新年賀詞交歓会。

樋口会長のご挨拶

厚労省兵庫労働局の畑中局長の来賓挨拶

その後、姫路へ戻り、姫路キャッスルH。姫路青年会議所の新年賀会。

前川新理事長の挨拶

石見姫路市長の来賓挨拶

中播磨県民センターの田中センター長

鏡開き

三輪直前理事長による乾杯の発声

万歳三唱でお開き。

その後、いくつか新年の挨拶など。最後は古い友人らと四方山話。今日も忙しい一日だったが最後に落ち着く。

昼食は長崎の出前弁当。