夕刻、神戸。新神戸のANAクラウンプラザH神戸で開催の「第8回全日本司厨士協会兵庫県本部定時社員総会・懇親会」(会長:中田肇ホテルオークラ神戸常務取締役総料理長)に来賓として出席。
(公社)全日本司厨士協会は西洋料理業界で唯一、公益社団法人の認可を得ている司厨士(西洋料理士)の団体で、調理技術の研究・改善に務め、西洋料理の発展・普及に貢献しつつ、国民の健康増進・向上に寄与することを目的とされています。簡単に言うとコックさんの全国団体ですね。
総会は、役員挨拶のほか、県・神戸市の生活衛生関係者や近隣本部の来賓挨拶があり、各種功労表彰や料理コンクール入賞者への表彰式も行われました。
また、休憩を挟んで行われた懇親会では、まず県・神戸市の特産品の紹介、協賛企業のPRなどが行われました。
その後、乾杯。
会場となったANAクラウンプラザHで副総料理長を務める武鑓県本部青年部長のご挨拶。今日の料理の総指揮を担当。毎年思いますが、参加者も同業の司厨士、有名な方も多いですからどんな料理を出せばいいか悩まれたでしょうね。
こうしたホテルでの業界団体や総会後の懇親会でよく見る光景として、肉の鉄板焼きに行列ができて、しばらくしてと品切れというのがよくあるんですが、今日は鉄板焼きに行列ができてない…、散会時にお肉がたくさん残っていた(^_^;)。見たことがないですね。唯一列が出来ていたのは三段階の調理を見せながら供されていた海老料理でした。
今日は私にも挨拶の機会があり、先に挨拶に立った県のG食品衛生官が直近の食中毒発生状況(1位カンピロバクター・2位アニサキス・3位ノロウイルス)、特にアニサキスがノロを抜き急増しているとの話をされたので、アニサキスが2012年に初めて食中毒に位置づけられたこと(過去にはそれほど知られていなかった)、罹患した芸能人のツイッター等で大きく情報が拡散し、近年はカツオのたたきの売上までが下がってしまったような状況であること、にぎり寿司の欧米での手袋問題と日本文化の関係、一方で逆の規制緩和の話として、禁制だったフグを下関春帆楼で下関県令に命じて解禁させたのが伊藤博文、初代の兵庫県知事であったこと、そして今年兵庫県は伊藤の就任から150年、県政150週年を迎えるという話をしておきました。
私がこの話をしたばかりに?同じテーブルの神戸市議の方も神戸市の規制担当者と激論されていました。観光客も多数来るイベントのブース(屋外)で冷凍マグロの解体ショーをしようとしたら保健所の許可が降りなかったとか…。
小さな子供や抵抗力が落ちているお年寄りが十分に加熱していない料理を食べておなかを壊しても提供した側が悪いとか。生牡蠣1個あたりのウイルス含有量は基準値内でも10個食べれば10倍体には入ります。どうなんでしょうか。私の好きだった牛の生レバーは禁制となりましたが、過去から規制側の人と議論をしてきましたが、鳥の生レバーも規制したい、ヒラメも寄生虫が多いので食べないとか。従前から私はこうした規制に反対です。食文化は安全の上に自己責任でもあるということを食文化を守る立場から発言しておきました。
いずれにしろ、たくさんの美味しいお料理、ダイエット中ということで少しづつ頂きましたが、ご馳走さまでした!!!
その後、三宮の知人のお店で一人少しゆっくり考え事。このところ結構忙しい。帰りの新快速途中、遅れ発生。車掌のアナウンスで播但線の最終電車は待機しておりますのでご心配なくだそう。下りは神戸線の接続電車が遅れたら待ってもらえる。逆の上りは播但線が遅れても神戸線は一切待ってくれない。逆の体験も多いので手放しでは喜べない…。資本主義とはこんなものだが。