太陽光発電の問題点について勉強。日本の発電コスト・価格は世界のスタンダードより著しく高いらしい。差額を負担するのは一般の電気使用者。今後も負担が増えていく。

午後から県議会健康福祉常任委員会の管外調査。

静岡県は長泉町にある静岡県立静岡がんセンター。



調査内容などは記載の通り。

健康福祉常任委員会の伊藤委員長の挨拶

静岡県の小櫻病院局長のご挨拶


現在603床。個室率が高いこと、緩和ケア病棟が50床もあることに特徴。

医師、看護師数など。

患者数の推移など

調査内容について各担当から説明を受ける。


がん遺伝外来の説明

アメリカの女優 アンジェリーナ・ジョリーさんはHBOCということで予防的措置で乳房を切除したという。いくつかの日本人の家系図とがんの罹患状況を見たが、その連鎖と若くして罹患していくことに驚く。

病院と産業としての医薬品開発との連携について

その後、施設見学。
緩和ケア病棟。全て個室。特別室1室を除き差額ベッド代は発生しない。

犬や猫などのペットと直接触れ合うことも可能な面会室。看取りも含めた対応、ケアとなっている。ドア前まで車を直接乗り付けることが可能。

遺伝子解析研究室

ホテルのようなロビーラウンジ

図書館も。

質疑応答では、私から明石にある兵庫県立がんセンターとの比較で質問。静岡が603床に対して兵庫は377床。兵庫の一般会計繰入金は28年度9.5億円。静岡の一般会計繰入金は60億円(毎年定額)。兵庫の基準を単純にベッド病床数で静岡にあわせて計算すると15億円になる。

静岡がんセンターが多額の繰入金で運営されていることは、兵庫県のN前病院事業管理者から聞いていたが、事実だった。静岡県の西中東地域のうち、西は浜松医大、中は静岡県立総合病院があるが、東に基幹病院がなかったことから東地域にも当初は総合病院の県立を計画したが地元医師会等の意見もあり、がんに特化した病院をつくることとしたという。前知事の肝入り政策で、東京の国立がんセンターにも負けない施設を目指すということで建設され、議会や住民からも応援されており、税からの多額の繰入金投入にも特段の異論もないという。兵庫県には粒子線治療センターもあるが、保険不適用の自費診療で単価は288万円、静岡がんセンターは240万円。しかも静岡県民は20万円減免があり220万円で治療が受けられるという。この減免額も繰入金に含まれている。

その手厚い税投入の背景には、静岡は県立病院ががんセンターを入れても4つしかないこと。他の3病院は地方独立行政法人 静岡県立病院機構として独立しており平成21年度から黒字決算を続けており、近年の繰入金額は年70億円。がんセンターと合わせて年130億円(静岡県人口370万人。兵庫県は13病院あり年200億円、兵庫県人口550万人。兵庫県の方が病院数が遥かに多いため全体としては税投入が多いことがわかる)。静岡県の財政指標は実質公債費比率が直近で13.5(兵庫18)将来負担比率228(兵庫350)と健全性を維持していることがあろう。

また、医師確保のために、待遇はもとより、特に優秀な医師が好む全国の学会に行って勉強・研修ができる出張費を特に潤沢に用意しているという。

あらゆる面で資金の潤沢性、特に定額の一般会計繰入金によるものの影響を感じた。こうした数値などは全て公表されており、議会審議も通ったもの。即ち県民の理解によるもの。やはり財政だと改めて感じた。

調査内容終了後、兵庫県のM社会福祉課長から過日の調査の懸案であった県内市町ごとの3障害手帳の所持率について説明を受ける。高齢化率と相関しない高い所持率の地域がある。勉強になる。