姫路商工会議所で開催の平成29年度「スポーツクラブ21ひょうご」全県スポーツサミット。

家から10分少々と近いと高をくくっていたのか、なんと時間を間違えて20分遅刻。担当の方が入口で待ってくださっていた。申し訳ありません。

式典後、元世界陸上110メートルハードル銅メダリストの為末大さんと笹川スポーツ財団の渋谷茂樹主席研究員の対談を聞く。※対談写真の撮影は禁止

(為末)
小学3年生から広島県内の地域の陸上クラブに入った。少年野球もしていたが、試合の時だけ呼ばれる代走要員だった(笑)。「(早すぎて)盗塁は一人一回までという特別ルールが出来た(笑)」

(渋谷)
日本では10歳までの小学校低学年の段階で、スポーツをするしないの二極化傾向が明らかになっている。日本体育協会のスポーツ少年団などでは競技志向が高まり、高レベルに先鋭化しているところもある。高いレベルが顕著になると運動が得意でない子どもはそもそも入らなくなる。

(為末)
小学校の時は県で2位止まりだった。クラブは週2回しか練習がなく、スキーに行ったりもしていた。楽しかった。中学の時に出会った陸上部の顧問の先生に大きな影響を受けた。なぜボールが飛ぶかとか力学とか本を読んで勉強せよと教えられた。中学の時はタイムが伸びた。

高校に入ってからは伸びず逆に追い掛けられる立場になってメンタルの面で悩んだ。大学は法政大学に入って、ハードラーに転身したのと、コーチに頼らない自分一人で練習するスタイルに変えた。強くなっていくと20年くらい陸上をすることになる。技術よりも好きであることが大事だと今思う。

【部活動の方向性】
佐賀県に行ったとき、ラグビーチームが3つしかなく、県大会なのに準決勝も出来ないという状況と聞いた。学校をまたげばもっとチームが出来るのに。海外では(世界でも稀な文化である)日本の中学校の部活動を導入したいという声がある。少子化が進めば部活動と地域スポーツの距離が近づいていくような気がする。

(渋谷)
部活動の指導者を区分すると、①体育の教員で自身も経験のあるスポーツ部の顧問、②体育教員ではあるが自身の経験のない顧問、③非体育教員だが経験のある顧問、④非体育教員で経験もない顧問の4パターンある。①が最高だろうが、部活動の顧問で最も多いのは④。
地域に開かれた学校という考えがある。地域スポーツの役員と学校の部活動の関わりが今後重要になってくるのではないか。

【地域スポーツの今後】
大きなスポーツイベントを誘致しても派手さはあっても、イベント後に地域スポーツが発展するものでもない。地域スポーツの発展をどう考える?

(為末)
世界一幸福と言われるブータンという国の地域スポーツ発展のサポートをしている。ブータンでは陸上の全国大会が行われていなかったのでまずそのサポートをしている。埼玉県の寄居町と相互交流をしているが、スポーツをすることで言葉が通じなくても仲良くなれる。中学生が海外留学したいと思うきっかけになったりしている。

(兵庫ジュニアスポーツアカデミーの小学生ほか、会場参加者による為末さんに対する質問コーナー)


Q.短距離をするか長距離で迷っている。どう決めればいいか?
A.小学生ではまだ決める必要はない。両方やればいい。私は高校まで駅伝の中距離に出ていた。いずれ好きな方をすればいいのではないか。

Q.どんな練習が良かったか?どんな方法でタイムが伸びたのか?
A.中学の時にサーキットトレーニングをして、体の色んな筋肉を使って陸上する基礎が出来た。休みの時間を調整しないときついけど。引退までやっていた。
三段跳びの世界記録保持者ウイリーバンクスが広島に来たので見に行った。大きなヘッドホンをつけてゆっくりアップしていたのを見て驚いた。兵庫でも大きな大会があると思う。桐生くんとかトップアスリートのアップ風景を見たら何か得るものがあるかも知れない。

Q.どうすれば緊張しないのか?
A.トップアスリートになったら緊張しなくなると思っていたが(笑)、引退前最後の試合でも緊張した。試合会場に入ると「今日できることをやろう」と心を落ち着かせるように努めた。


Q.為末さんの中学時代の100メートルの記録は?
A.10秒6。高校でもほとんど変わらなかった。

Q.陸上選手は体が硬いと成功が難しいのか?
A.ウサイン・ボルト選手は前屈をしても手は地面に届かない。発明家のドクター中松のジャンピングシューズがというものがある。バネが柔らかすぎるとシュンとして飛べない。最近筋肉が硬い方がいいという説すらある。とはいえ、陸上選手にとって股関節と肩甲骨のあたりはやわらかい方がいいことだけは間違いない。

Q.最近、子どもは塾などの習い事をすればよく、運動をする必要がないという親が増えているように思う。その対策は?
A.海外ではスポーツをすることがステイタス。(経済的に)スポーツをさせてあげれない親が子どもに申し訳ないという思いを持っている。グリッドという考え方がある。粘り強さ。社会で成功している人を多数調べると総じて粘り強さを持っている。社会的に成功するには粘り強さが必要。私もこの説を信じている。粘り強さを身につけるのがスポーツだ、と説得すればどうか。


Q.為末さんの隣でハードルを走ったこともあるが、いま引退して赤穂市でスポーツ振興課の職員をしている(会場少しどよめき)。陸上選手は引退してどういった歩みがあるか?
A.今回、彼から電話があって呼ばれました(笑)。後継のメダリストをつくるよりもスポーツをやっていて良かったという考えを拡めたいと、今は考えながら活動している。メジャーリーグに野茂さんが挑戦して道を拓いたように。陸上以外にもまちづくりや国際交流の団体にも所属して活動している。
(文責:竹内)

その後、事務所。諸雑務。その後、夕刻から毎年恒例の高校3年2組の友人による忘年会。今年は青山のAくんの実家を借りて、初めてのお家での開催。



まずマックスバリュ青山店で食材や飲み物を買い込んでお家を訪問したんですが、お母さんが鍋など料理を手伝って下さって…。結果として食べて飲んで語ってだけの会になりました。






お母さんは息子さんを含め男子6人が来るということでお米をなんと5合も炊いてくださったそうです。もうそんなに若くないので明らかにオーバー(笑)ですが、最後におにぎりをたくさん作ってくださって、本当に美味しかったです。

高校を卒業して25年、来年の正月には公式新年会も開かれますが、そんな話もしつつ大いに盛り上がりました。次年度以降はもっと仲間を誘おうということになりました。

しかし、Iくんが昔の成績のことでよく色んなことを覚えていました。汗が…。流石です。

Kくんは実家ということで寝てましたね(笑)。遅くまでお世話になりました。ありがとうございました。また車を出してくれたSくんにも感謝ですね。助かりました。

昼食は広峰のモスバーガーでスパイシーWモス。