H日航姫路で開催の播磨政経懇話会。ジャーマン・インターナショナル代表取締役ルース・マリー・ジャーマンさんによる『姫路に世界から観光客を呼び込むには?』と題する講演。

 

 
 
 
日本を訪れる外国人観光客は2030年に8400万人になるという予想(2016年2400万人)がある。これはデービッド アトキンソンの『 新・観光立国論』に基づくもので内閣もよりどころとしている。自分が生まれ育ったハワイが急激に観光客が増えた(上記グラフ)。
 
ハワイがアメリカの州になり、最低賃金がアメリカの基準にあわせて高くなるということでハワイの主要産業であったパイナップル生産企業ドールがハワイから撤退するということになり、新しい産業として観光が注目された。それまでハワイは観光を売りにしていなかった。日本は現在ハワイのように観光客が激増する流れになっている。昔は口コミだったが、いまはトリップアドバイザーなどのSNS、ネットもあり余計に伝わるのが早い。リピーターも増えている。
 

先程、市長さんと昼食を食べながら話をした。姫路は滞在型観光客が少ないという話があった。外国人観光客の多くはゴールデンルートを通る。姫路に宿泊して、京都に行く観光ルート、奈良に行くルートを考え提案すれば良い。朝一、夜の姫路観光も考える。そうすれば必然的に姫路に泊まる。ホテルは多いが外国人が泊まりたい旅館がない。旅館は駅の近くになく交通が不便で行けない。また、食の説明をしている店がほとんどない。由来や効能など。お酒もそう。説明があれば良い。

 

 
 
 
 
 

外国人は言わなければわからない。スリッパを履いたまま畳の上にあがる外国人がいて、そのスリッパを近くから凝視しても、外国人は言わなければわからない。以心伝心は日本人の文化。
イチロー選手がホームランを打っても驚くほど冷静にベースを回っている。アメリカ人の観客から見るとイチローには感情がないのか、と思う。「打たれた投手が悲しんでいることがわかる以上、こちらだけが喜びの表情を出すわけにはいかない」とイチローは考えているのでは、と説明すると、アメリカ人にも理解してもらうことができた。いわゆる武士道。これも説明。

 

質疑応答では傍聴に来ていた県市の観光担当若手職員から具体的な質問もありました。勉強になりました。

 

午後娘の個人面談があったそうだ。そう言えばある職員もこれで早退していた。ちょうどそんな時期らしい。子どもが小・保となって昨年の同時期よりかなり負担が増していると映っている。中々手伝えないが少し手伝う。