日曜の朝昼のワイドショーを見る。国会議員が運転中の秘書に暴言を浴びせている内容。今週の週刊新潮が取り上げた。『その女代議士、凶暴につき』。見出しが凄い。

週末からお騒がせしていることは理解していたが多忙のため詳細を追えなかったが、どうやら一回りも年上の政策秘書の自動車運転中に、怒鳴ったり、叩いたりした様子が録音されていたようだ。

衆議院2期の女性代議士。また2期か。しかし、私ももう国会を離れて15年にもなるが、この方の経歴をみると、この国の女性政治家ではトップクラスの学歴の人だろう。正直、東大に加えて米ハーバード大まで出た経歴の人はそうはいない(過去にも書いたが、英語がネイティブでない日本人がハーバードを卒業することがどれほど大変か、授業についていくためにどれほど予習しなければいけないかは昔の秘書の先輩から何度となく聞かされたので同大には特に畏敬の念をもっている)。目つきも鋭い感じで仕事にも厳しそうだ。

一方、国会議員には、国家公務員特別職の政策担当秘書、公設第一秘書、公設第二秘書の3人がいる。今回はその筆頭である政策秘書。実はこれらの公設秘書の任免、解職は国会議員が自由にでき、届出制で解職にも特に理由も必要がない。通常の労働者のような解雇要件がない(他方、私設秘書は通常の雇用関係法制が適用されるとされるが現実はあまり変わらない)。国会議員に嫌われたら終わりということだ。

それにしても、4年間で100人もの秘書が辞めているというのは凄い。ブラック企業のようなところだったのだろう。こういう噂が永田町で立つと良い秘書が集まらなくなる。

現在も友人に国会議員秘書もいるが、SNSなどでこの案件や関連する案件について書いている人もいた。また、いま県議をやっている早大鵬志会の某先輩が、ある有名元国会議員の秘書時代に電話の応対が議員の勘気に触れ、受話器で頭を殴られたと武勇伝のように語っていた。

程度の差はあれ、こういった国会議員は昔から一定いるということだ。

解職が自由だからと言って秘書を直ぐクビにしたり、パワハラ放題という国会議員。いくら優秀でもそんな人は嫌いだ。

今回の一件がこうしたブラック企業ばりのパワハラを百戒することになればいいと思う。

昼食は花田の丸亀製麺で釜玉うどん。