JR姫路駅前。定例の朝の街頭演説。県立病院の統合等について話す。日差しも強く、既に暑いので、上着も脱ぎ半袖に。
その後、会派の管外調査。広島県へ。
まず、呉市のグランセノーテ焼山北住宅展示場。広島県サスティナブル住宅研究会を構成する地場の6住宅メーカーが広島県産木材を使ったモデル住宅を展示している。
研究会の大之木伸行代表らから話を伺う。
広島県でも大手住宅メーカーが進出している。地場メーカーが技術力で劣っているとは思わないが、発信力で勝る大手に対抗するために、木材住宅の良さ、広島県産材の良さをアピールしていこうと4、5年前に研究会を立ち上げた。
広島県の山も戦後のハゲ山から植林を行い、現在は活樹の時代になっている。裏山をメンテナンスするにも持続的な社会にするためにも、輸入材の時代は終わったといえるのではないか。
行政の側でも、7、8年前から県産材をつかった住宅への補助制度があったが、県内に木材の加工場がなく、一貫生産された県産材は多くなかった。それが県で伐採された木材であれば加工場が県外でも県産材として認めるとの方針転換があり、また異樹種混合材もオーケーとなったため使いやすくなった。
当住宅研究会の住宅の共通コンセプトは①県産材の使用②コンセプト③ZEH(ゼロエネルギー住宅)の家造り。
今日は4社のモデルハウスをみてもらうのでわかると思うが、木々(もくもく)しいイメージではない。県の基準では柱などの主要構造材の70%以上に県産材を使うと補助対象となるため、床材などには他府県の木材やヨーロッパや中国などの外材も使っている。
Q.なぜ始めたのか?
A.熊本県でひかりの森という同様の取り組みがあり、大手が撤退するほど成果をあげていると聞いて、メンバーで視察に行った。熊本では
24社の地場メーカーが協力していた。
Q.広島県産材の種類は?
A.主に杉やヒノキ
Q.当展示場の住宅の平均価格は?
A.3400~3500万円。このあたりでは平均的である。
Q.うち土地の価格は?
A.約1200万円
Q.県産材がなかったとすると代替材は何か?
A.ヨーロッパのツガというホワイトウッドや中国のハイブリッド修正材どが使われるのではないか
Q.そうした外材と県産材の価格差は?
A.1軒建てて県産材が10~20万円高い。このサイズの家だと30万円も差がない。
Q.あまり変わらないと思うが?
A.県産材は柱などの主要構造材に使うが、それ自体は1軒あたり150~200万円程度。県産材を使っても総額では1%程度しか金額は変わらない。これはあまりお客さんに知られていない。
Q.県の補助金はどうなっているか?
A.以前は家を建てる人に補助が出ていたが、今は、1㎥あたり6000円、1軒あたり約7万円ほどが事業者に支給される。
Q.財源は?
A.広島県の森づくり県民税、県民1人年500円が使わるていると聞いている。
その後、展示されている住宅を見学。
その後、呉市議会。
池庄司副議長のご挨拶の後、山川国民健康保険課長から呉市データヘルス計画について説明を受け、質疑応答。
その後、呉市海事歴史科学館。指定管理制度による運営と役割分担などの調査。想定以上の来客がある場合の収入の考え方、指定管理料との関係などについて説明を受ける。