朝9時半からI兵庫県知事がJR姫路駅前で街頭演説をするというので聞きに行く。

途中、お溝筋で同級生のYくんが食材の搬入の仕事をしているのを発見!
お疲れ様です!





その後も10時半から姫路商工会議所で県政報告会をするというので参加。

新生兵庫をつくる会の瀧川会長のご挨拶

同姫路支部副支部長の斎木姫路商工会議所会頭のご挨拶

来賓代表挨拶は石見姫路市長

井戸知事による県政報告。最初こそペンでメモし始めましたが、途中からスマホに変え、リアルタイムで意訳出来ました。説明しながら話すスタイルなんで、知事の話は毎回リアルタイム編集ができるので私にとってはありがたいです。

※最下段にまとめ

話し終えて席に戻ってきて最前列の真正面に座っていた私に聞こえるように、財政再建の話をするのを忘れたと仰っておられました(笑)。

同副支部長で連合姫路の那須議長による閉会のご挨拶

司会は事務局の古西さんでした。

終了後、事務所に出勤し、水、木曜日、2日間連続で予定されている講演内容の資料づくり。連続5時間。逆算男、ぎりぎり男だ。小学生のときの夏休みの宿題は休みが始まると同時にすぐ終えていたのにいつから性格が変わったのだろうか。先を見た仕事が出来ない。とはいえ完成すればそれを忘れる。性格の問題なのでこれはもう変わらないかも。


昼食はその昔、希望軒本店があった国道2号線沿いの船場ビルにオープンしたあかつきでとんかつ。


井戸知事の県政報告内容(文責:竹内)

次期に向けて決意した。スタートさせた地域創生を軌道に乗せるという大切な課題がある。大変難しいが覚悟した以上、正面から受け止め、しっかり取り組みたい。

普段、県の職員に「平時のボトムアップ、(災害時など)戦時のトップダウン」と言ってきた。しかし、現在、常にリスクが満ち溢れている時代。ボトムアップを待っているとスピード感なくなる。やはりスピード感ある県政を推進したい。

2030年の兵庫県の展望を検討中だ。小学生には2030年の兵庫県について作文を書いてもらい、中学生には漫画兵庫県史を読んで社会の時間に議論してもらう、高校生には2030年の兵庫県の姿をディスカッションしてもらう。未来の兵庫を担う若者を巻き込んで展望策定の作業中である。

今後、人口は減る。しかし、生産年齢人口が減ってもそんなに活力がなくなるわけではないと思っている。元気な75歳未満までの方は働ける時代。この世代が準生産年齢人口となるほか、女性や障害者の方の働く場を拡げて行くことで高齢化は緩やかになる。特に関西は女性の就業率が低い。富山や石川、福井は逆に女性の就業率が高い。この地域は三世代同居世帯が多い。兵庫では地域で祖父母が作れないかなと思っている。例えば、急に幼稚園に迎えに行けなくなったとき、近所の高齢者世帯の方に迎えに行ってもらうとか。

もう一つは地域の隣組運動。隣組というと戦争のときのイメージがあるかもしれないが違う。(助け合って)社会参画を促す取り組みでモデル事業で進めている。人口が減っても社会は活性化する。これは兵庫モデルだ。

高齢者の方が将来に不安を持つとどうなるか。特養等に入らないと駄目だと考えて貯金に回す。貯金は1人1200万円もあるという話もある。一方、30代の若者にも年金不信がある。自動車を買うより年金不安に備えて貯金しようと。こうなると消費に回らない。景気もよくならない。

昨年は法人関係税収は多かった。企業の所得は増えた。一方、消費税は伸びなかった。消費は伸びていない。

まず、社会不安を解消していかなければならない。高齢者には、いざという時に施設に入ることが出来るという安心、これは施設整備が必要になる。

今の施設整備計画でもあと5000足りない。他の受け皿は在宅。在宅を巡回して介護する事業体を今より大きく増やす必要がある。なぜ参入が増えないのかというと在宅の介護報酬が増えないから。経営的に成り立つようにしてあげなければならない。在宅ケアプランの作成もがまだ不十分。今年度から取り組んでいる。

幼児教育が重要と言われている。大きくなってからよりも幼児教育だと。幼児教育の無料化。与党も検討している。全ての保育料を無料にすると1兆5千億円ほどかかる。財源にこども保険を創設するという話もあるが、問題がある。こどもがいないとか、もう子どもは大きくなったという世帯にとっては負担だけで受益がないという議論になる。もう少し詰めなければならない。国が低所得者の第三子無料化、第二子半額をスタートさせたので、県としては中間所得層に同様の支援をしている。

農業を基幹産業にしなければならない。兵庫は大都市に近いという立地条件を活かしきれていない。兵庫県の農家は二種兼業農家が7割を超えている。野菜、果樹、6次産業とか兼業では出来ない。

土日の農業としてはお米だった。だから兵庫では米が作られてきた。これを変えないといけない。嬬恋のキャベツではなく、姫路のキャベツみたいな。葉物野菜などへの転換。加西では大規模なトマト農場をつくった。働いている人は100人を超えている。一種の植物工場。オランダのような小さな国の農産物輸出が世界2位。兵庫の農業も大規模な施設園芸や葉物野菜に転換すべきだ。

もう一つ期待したいのは、特に姫路で、広畑の高炉の跡地など未利用地の活性化。私は今後、水素社会が来ると思っている。川重がオーストラリアで泥炭を液化水素に変えるという取り組みをしている。受入施設がいる。神戸の空港島で実証実験をしているが、今後を考えると姫路だ。姫路に水素の受入基地をつくりたい。その流通のためにも播磨臨海道路が必要になる。

播磨臨海道路では、飾磨から広畑は県が国の補助事業で、播但連絡道路の南進部分は県道路公社がやるべきだと考えている。現在の播但道の部分とは会計を区分する。というのも豊岡から阪神への道路が完成し、それが無料となると播但道も無料化せよとの話が出る。新しい区間は新しい区間での料金収受が必要だ。いずれにしろまず南進して国道250号とつながれば山陽道までつながる。そうすると山陽道に流れる車が増え、渋滞緩和につながる。

姫路港もこれまで産業用港湾としてばかり意識されてきた。観光等の活用も考えるべきだ。
飾磨から北上する「銀の馬車道」が但馬の鉱石の道の観光につなげれば回遊する観光となる。

姫路城は県の観光施設の中で外国人のナンバーワン人気だが、泊まってくれていない。書写山円教寺もある。姫路を中心となるツーリズムに力を入れていきたい。

最後に強調したいのは東京一極集中に対抗したいということ。大阪を2極と考えてきた時代もあったが、今や1.5極くらいに落ちてきている。関西がバラバラではいけない。広域防災、広域医療、広域観光などで取り組んでいるが、もっと活動を積極化する必要がある。

健康と医療の分野。新しいイノベーション、産業作りをスタートさせている。東京一極集中に対抗できる関西をスタートさせたい。

来年の兵庫県制150年を契機にしっかり頑張っていきたい。ご理解を賜れば幸いだ。