娘が先日の祝日参観日のため代休。

事務所を基点に諸活動。たまに当ブログを見て食についての話をされる方がいる。先日、神戸ビーフの海外輸出について記したところ反響があった。輸出が増えると国内の価格が上がるのではないかという話。生産量が増えず、国内消費も減らなければそういうことになるだろう。実際に下記リンクのように平成24年の輸出開始以来、価格は過去最高水準にまで上昇している。

県としても生産量を増やす取り組みを支援しているが、価格上昇による新規就農や後継者不足問題の解消が増頭対策の要となりそうだ。


需要に即した神戸ビーフ供給力強化対策の推進状況(兵庫県)

https://web.pref.hyogo.lg.jp/nk13/index/zoutou/h2409.html

 

神戸肉流通推進協議会HP

http://www.kobe-niku.jp/


神戸ビーフの人気が松阪牛にも影響を与えている。松阪牛のうち、最も高級とされる「特産松阪牛」は但馬牛の仔牛を育てたものにしか付けられない名称だからだ。

特産松阪牛とは(松阪市・松阪牛協議会公式HP)

http://www.city.matsusaka.mie.jp/site/matsusakaushi/tokusan.html

農林水産省の認める「地理的表示保護制度」で認められたのもこの特産松阪牛だけだ。


地理的表示保護制度

地域には長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
 農林水産省は、地理的表示保護制度の導入を通じて、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります。

特産松阪牛が地理的表示として登録されました(平成29年3月3日)

http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/s25.html


松阪牛、「特産」先細りに危機感 発祥の地をゆく(日経スタイル)

 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO87688210U5A600C1000000/

 松阪牛に占める特産松阪牛の割合が年々減少しているとの記載があるが、記事以降、輸出の増加や仔牛価格の上昇により、但馬牛の仔牛の買い付けは更に厳しくなっているだろう。

昔は、神戸牛より松阪牛のほうが知名度や高級感が高かったという人もいる。自前で仔牛を繁殖させる但馬牛、そのうち質の高い枝肉を神戸ビーフ、但馬牛の仔牛を買い付け松阪地方で肥育した特産松阪牛の関係というのは興味深い。血統的には全て但馬牛である。要は但馬牛は美味しいということだ。


昼食は野里二本松交差点近くのかつやでカツカレー。近くにとんかつのお店松乃家がオープンしたが、全国で競っているらしい。こちらのカツのほうがガツンとして重量感がある。男性客が多いのも頷ける。

激化する低価格とんかつチェーン「かつやVS松乃家」どちらが生き残る?(週プレNEWS)