津市にある三重県庁。三重県議会の議会改革についての調査。




上野幹事長の冒頭挨拶








三重県議会の改革ロードマップ。凄い!!

議会基本条例、通年議会、対面式議場、一問一答、議案質疑、関連質問、文書質問、予算決算常任委員会化、議員提案政策条例、議長立候補・所信表明制、議長2年制、いずれをとっても都道府県議会の中では断トツの改革ナンバーワン議会。なぜここまで出来ているか。肝は何か。私から質問。

北川元三重県知事は議会改革にあたって議会事務局長をはじめ事務局の人事を刷新して改革をスタートさせたと言っていたが、議会側も新政みえの三谷県議のほか、3回も議長を務めた自民党の故 岩名県議という議会の実力者が改革志向であったことが、これだけの改革を成し遂げた背景にあったことが説明された。

当選回数が高く、かつ実力のある多数会派のリーダーが肝ということだ。三重県議会には第一、第二会派のリーダーが上にあげた両名。これがいないところは駄目ということだ。間違いない。


越田政調会長の御礼の挨拶


少し雪が降っていました。

その後、津市内のNPO法人ピアサポートみえ。




自らも重度の肢体不自由者である松田理事長から話を伺う。

『障害のあることは不幸ではなく、不便だ』と学校の講演などでは必ず言っているという松田さん。

ピアサポートのピアとは、同じ背景を持つ仲間(=peer)の意味。ここでは、福祉サービスの受ける側だけではなく、提供する担い手側にも障害のあるスタッフがいる。障害のある人が地域の中で自分らしく生活していけるように、ピアの立場から様々なサービスを提供している。

具体的なサービスとしては、重度の肢体不自由者や重度の知的障害の人達などを対象とする24時間滞在型のホームヘルパーの派遣(重度訪問介護)、精神障害の人達などを対象とする日中活動の場の提供(スタジオピア)、精神障害の人達を対象とする就労の場所の提供(サンドイッチ&カフェピア)、知的障害の人達を対象とするグループホーム(ピアハウス)、自立生活を体験したい障害のある人達を対象とする自立生活体験室等の事業。


その後、施設見学に出発。

スタジオピア



ここは開設5年目。1日15人程度利用している。登録しているのは150人。ほとんどが津市民だが、近隣自治体から通っている人もいる。スタジオピアではソフトバレーボールと音楽に力を入れている。バレーは精神障害者の大会があり、全国大会に出場するほど。


車椅子でご案内いただきました。

サンドイッチ販売店、カフェ併設。商店街の家賃補助が3年間あるという場所。






2階にはサンドイッチ調理室があります。


移動中の風景

その後、京都府の京田辺市役所。市市民部の方々とNPO法人きょうたなべ倶楽部(学生と地域住民で構成)の方々と「京田辺市と同志社大学との連携事業」についての調査。










市内の再開発が進められていたが、当初は近鉄が住宅分譲を進める予定となっていた。それが、近鉄から同志社大学が土地を取得し、昭和61年に同志社大学の工学部が移転してきた。現在は同志社大学のほか、同志社女子大学、同志社国際中・高等学校が立地している。

人口6万人規模の市に1万人もの学生が来るということは当初は大きな影響があると考えられた。例えば、学校法人が来ると土地にかかる固定資産税が非課税であることから、税収が減るという危惧や学生が住民票を移さず、ゴミ出しなどの市民サービスを利用することや騒々しいとの懸念などもあった。正直言えば、当初は市役所と大学の連携が上手くいっていなかった。

ところが、街のイメージがあがり、高所得者層の移転流入もあり、市の人口は現在も増えている。

現在は、市と同志社の連携事業も始まり、市職員の大学事務局へ派遣(1年間。現在3人目を派遣中)や市の学校、教育、文化、スポーツ分野での連携(別紙参照)や学識経験者として市の審議会などへの委員就任なども進んでいる。「全国大学まちづくり政策フォーラムin京田辺」も昨年10回目を迎えるなど様々な面で大学と連携しつつまちづくりを進めている。


同志社大学出身の越田政調会長の挨拶。