FBを見ると姫路は初雪とのカキコミ多し。昨日は市全域で降っていなかったようで南の方では雪ではなかったらしい…。


県議会健康福祉常任委員会の管内調査2日目。まず、洲本市の淡路県民局。とはいえ工事中で近くの淡路建設会館をお借りしての開催。




尾原県民局長の挨拶、県民局管内概要の説明、洲本健康福祉事務所の柿本所長、山本県民交流室長から事務概要の説明を受けた後、質疑応答。




私からは、淡路保健医療圏域の病床数(人口対10万人対比)が県平均よりかなり高い現状とその理由、今後の病床数のあり方、介護保険でも要介護支援率の高い状況について質問。人口減少傾向に病床数の削減が追いついていないのではとの疑問でもある。
この地域は結核罹患率が少し高い程度で特に特定の病気への罹患率が高いということではないようだ。国の医療費削減に向けた施策である在宅医療の拡大や人口の大きな減少傾向、高い高齢化率にある淡路地域はある意味でのモデルケースでもある。今後の病床数の削減を含めた新しい地域医療構想は要注目である。

最後に、私の病床数の指摘を受けて、地元のH議員から淡路は食事が美味しく、公共交通機関が発達しておらず何でも車で移動するので運動不足になり病院や介護のお世話にになりやすいのではという最後の挨拶もあった(笑)。

その後、同じく洲本市にある県立淡路医療センター。平成25年5月に旧淡路病院が移転、新設され再スタート。淡路地域の二次、三次救急を担っている。





小山院長の挨拶のあと、政辻管理局長から病院概要の説明を受けた後、質疑応答。











上記のように少しずつではあるが一次救急患者を減少させることが出来ているという。


経営状況については上表のように開院から6年間は減価償却費(26年度で11億円)が大きく発生するため、26年度の繰入前損益は約28億円の赤字となっている。減価償却が落ち着いた時に繰入後の黒字確保が今後の目標となろう。とはいえ淡路島の人口や患者数は残念ながら多少の推移はあっても今後確実に逓減していく。今後の経営はそうしたことも踏まえて進めるべきだろう。

その後、院内見学。

地域救命救急センター。センターで手術となった救急患者の症状をみると、80歳を超える高齢女性の骨折観血的手術がかなり多い。高齢女性の大腿部の骨折は本当に我々がよく聞く話。※骨折観血的手術とは、ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す外科手術のこと。


ドクターカー。平日の日中を基本に適宜運行している。




屋上にあるヘリポート


すぐ近くに海がある。近隣より1メートルあげて建設し、高い防潮堤もあるので津波の際でも機能が維持されるという説明も。

その後、洲本市にある五色村県民健康村健康道場へ。


ファースティング(医学的絶食療法)による健康改善のための施設。坂井時忠元兵庫県知事の提唱した健康道場構想に基づき、旧五色町(現洲本市)が昭和57年に開設。平成20年からは県と洲本市の意向で県の外郭団体である健康財団が運営している。



健康財団の崎山副理事長の挨拶の後、笹田道場長から事業概要の説明を受ける。




ファースティング期間は7~20日間。期間中は、毎日、特製ジュース3杯と水を2リットル飲むだけ。基本外出も認められない。医師が常駐しており、毎日診察を行いながら医学管理のもとファースティングを行っている。もちろん禁酒・禁煙。下記データのように26年度は過去最高の利用者だったという。収支状況についても確認。







神戸大学附属病院の血圧の専門医であった30年以上ここに務める笹田道場長によると、10キロの脂肪がお腹についている人は2ヶ月分の栄養が蓄積されており、ファースティングでエネルギーの欠乏は起こらないという(血糖など最低限の栄養は特製ジュースで摂っている)。心身両面に効果があり、特に血圧、血糖値、γ-GDP、ストレスなどに効果が高いという。類似施設は神奈川の伊豆にもあるが公的施設はここだけという。


議員になってから11日間入所したことのある淡路市の原哲明県議が体験談を語ってくれました。昼間も全て施設内で暮らすことになり、次第に恍惚感を感じ、健康についても真剣に考えることにもなるという。『竹内さん、ストレス多いでしょう。あなたに向いているよ』とも言われました(笑)。恍惚感はまだ少し早いかな。入所が向いているかどうかは下記公式HPから。男女ともOKです。

五色村県民健康村県民道場公式HP

施設見学も。


サークル室


特別個室


大浴場

その後、神戸の県庁へ戻り、急いで姫路へ。何とか間に合う。若い人向けの研修会の講師。終了後、懇談。質問を募ると、例の話だった…。

この他、姫路の住民から依頼のあった豊富町内県道の降雪対策のための融雪剤の散布要請を姫路土木事務所になどの仕事も。