西脇市にある兵庫県競馬組合の施設 西脇馬事公苑。兵庫県競馬組合議会の現地調査。






松谷事務局長の挨拶を受けた後、丸山所長から事務概要の説明。
その後、質疑応答、意見交換など(以下、その内容などのまとめ)。












・西脇馬事公苑は昭和55年、姫路競馬場の附属施設として開設。競争馬の日常の生活の場であると共に馬を世話する人たちの生活の場でもある。レースのある日、馬はここから園田競馬場(姫路は休場中)に運ばれ、レース終了後、その日のうちに戻って来る。

・馬には馬主がおり(競争馬には所得、資産などの資格要件がある)、馬主は調教師に馬を預ける。西脇馬事公苑内には馬房が514あり、現在の在厩数は476頭(92.6%)。

・調教師は28名で個人事業主。騎手12名や厩務員108名(うち8名女性)は調教師に雇われており、基本的に馬事公苑内の住宅に住んでいる。

・馬主は預託料として調教師と月数十万円を支払う契約を結んでいる(病気になったりもするので20万円くらいみておいたほうがいいようだ)。調教師は地方競馬統一の免許が必要である。騎手はここでの居住が義務付けられており、レース中は専用の騎手調整室に缶詰で外部との接触を絶つ。厩務員は月一頭5~6万円ほどで1人で4頭くらい世話をしている。成り手はいるが休みは月4回と少なく、きつい仕事なのですぐやめる人もいる。

・レースの賞金は馬主・調教師・騎手・厩務員で配分する仕組みでそれぞれ80・10・5・5%の配分である。売得金が減り、赤字が長く続いたこともあり、昔に比べて収入は低下している(とはいえトップ騎手は年収3000万円くらいあるという)。

・このほか馬は月一回蹄鉄を変えなければならないが、装蹄師という有資格者がここには6人いる。獣医も5人いるが外に住んでいる。馬事公苑内の居住者は家族も含めて300人超。

・不正対策としては、昔は騎手の携帯電話所持を禁止していたが生活に不可欠ということで今は許可している。騎手も調教師も個人のSNSなどをする時代。個別のレースや内情に触れたりしないよう指導している。

このほか、姫路競馬場の平成30年度以降の本場再開についての議論も。他の委員から慎重な意見も出ていた。

その後、施設見学。


その後、姫路競馬場へ移動。



姫路市から黒川競馬組合副管理者(副市長)が出席。挨拶。


事業概要や施設の概要をパネルで説明する元治姫路管理事務所長


コース内への船場川調節池設置工事については調節池自体の掘り下げ工事は一段落。これから船場川と競馬場を結ぶ県道下の導水管のトンネル工事に入って行きます。現在、地元説明も行っており、順調に行けば平成30年5月に工事終了見込みです。30年度中に姫路競馬場は再開予定です。






姫路競馬場の沿革









今年度の最新の経営状況。本場の売上は若干落ちているが全体としては黒字を出した昨年比より好調となっている。施設が老朽化している。黒字分はそうした修繕等に充当されることになろう。

質疑応答では、私から、以前私あて個別にご指摘頂いた警備員による強気の交通整理の苦情に対する丁寧なやりとりを要望。また、近隣民家などへの剪定不足による落ち葉などの流入対策、空き駐車場の有効利用について発言。前両者は善処、駐車場については保城駐車場はルネス花北の新成人棟用地として、西中島駐車場については姫路市北部中学校給食センターとして姫路市が活用する旨の答弁も。