神戸の県庁。政務調査会3日目、最終日。


企画県民部の平野知事公室長の冒頭挨拶。NHK紅白歌合戦にふなっしーらと共に出演した県のマスコットキャラクター「はばタン」についての話も。紅白の出演に対する反響は大きくFBのいいねが900も来たという。

企画県民部②
新規として、芸術文化センター(西宮市)大規模修繕費20.2億円。当初建設費は200億円で開館10年が経過。内訳は照明10億円・音響6億・舞台2億・空調2億ほか。稼働率が90%を超えており、老朽化が目立って来ているという。他の類似ホール修繕費との比較でも高くないとの説明も。自主財源比率が高いことは過去に調査済み。センターの芸術監督をつとめる佐渡裕さんがオーストリアの有名管弦楽団の指揮者に就任したことで、題名のない音楽会を降板するなど影響が出ているが、当センターの運営にはこれまで通り関わるという。
既存事業では、防犯カメラ設置補助事業費3200万円(8万円×400箇所)。県交通安全協会が募集している「ひょうごのけんみん自転車保険」の加入者が68,000人に。昨年の交通事故死者数が171名と昭和22年の統計開始以降最低に。今年度ひょうご出会いサポートセンター東京版は直近38名の登録に留まっていることも明らかに。

産業労働部
新規として、ミシュラン・グリーンガイド兵庫WEB版事業費600万円、外国人観光客受入基盤整備事業費5000万円(市町観光協会等のパンフ、看板・Wi-Fi設置補助)、あいたい兵庫2016に4300万円、ひょうご応援企業就職支援事業費1300万円(兵庫で就職を希望する若者を積極的に採用する企業を支援)、ニート等就業支援起業助成事業費700万円、ひょうご専門人材相談センター事業費5600万円(首都圏等から人材を県内企業へと還流させるための人材センター)、商店街免税店拡大等による外国人誘客事業800万円、兵庫ゆかりの企業へのアプローチ事業費1200万円(兵庫発祥で現在は首都圏等に本社を移している企業に対し、県産業立地条例による支援策等の本件立地の優位性をPR)。高度化資金債権・回収委託事業費364万円(未回収の延滞債権が県私債権額の63%を占めるなど多額にのぼっており、専門のサービサー債権回収会社に回収を委託)など。
また既存では、中小企業制度融資貸付金2518億円、神戸コレクション出展事業費839万円、ひょうご天然皮革ブランド化戦略事業費1000万円など。

農政環境部②(環境)
新規として、水素エネルギーを活用した中山間地域型スマートビレッジ導入検討事業費3339万円(例えば小水力発電で起した電力で水を電気分解して水素を取り出して保存しておき、電力需要の多い時期に水素でエネルギーを作り出すというモデル事業)、新幹線騒音対策調査事業費168万円、幼児期における環境学習普及事業費69万円(過年度のモデル事業の事例取りまとめ)など。
既存では、野生動物保護管理費11億円(シカ45,000頭・イノシシ15,000頭捕獲ほかツキノワグマ・サル等の対策費用など)。ゆめさきの森公園運営費2870万円。

県土整備部②(まちづくり部)
特段の新規事業施策はない。新規外では余部鉄橋「空の駅」昇降施設設置費補助6,365万円、阪神甲子園駅総合改善事業費補助3,160万円、ほか公共交通バリアフリー化促進事業費6002万円、神戸空港整備事業費補助4億円、県立都市公園等維持整備費14億円など。
鉄道駅舎のバリアフリー化については、28年度はJR塚口、阪急花隈(4ヵ年計画)、山電江井ヶ島駅の3駅を予定。1日あたり乗降客数5千人以上の駅で、現在着手中または着手決定した阪神甲子園、阪急花隈、阪神深江、阪神青木(おおぎ)駅を除き、阪急春日野道駅だけとなった。春日野道駅は設置困難駅とされる。

また、渋滞解消が重要な課題となっている県道田寺今在家線 棚田踏切のアンダーパス化事業の着手目処について確認。英賀保駅周辺土地区画整理組合の事業で位置付けられる事業のため、組合事務局の姫路市とJR西日本、警察を含めた協議をしている。仮踏切を設置した上で、現在地の本工事に入るという工程のため、工事着手から5年かかる難工事という。28年度実施設計を行い、29年度から5年度をかけて平成34年度に工事を完成させる予定で話が進んでいるという。

その後、県政懇談会。

昼食は長崎の出前弁当。