朝一、神戸の県庁。健康福祉常任委員会の管内調査(阪神地区)。まず、ハーバーランドにある独立行政法人 理化学研究所神戸事業所。多細胞システム形成研究センターにおける『網膜再生医療研究開発プロジェクト』等についての調査。




まず小畔神戸事業所長兼副センター長のご挨拶。理研は今年創立98年、埼玉の和光市の本部をはじめ全事業所で約3400人の職員がおり、年間予算約850億円の日本最大の研究機関。近年の某案件についてのお詫びも。



その後、広報担当の南波さんから調査内容の説明を受ける。ヒトES細胞から小脳皮質の形成や卵子の老化メカニズム、母体の年齢と染色体異常の原因解明などの近年の研究成果の説明も。






人の皮膚由来の本物のIPS細胞を見ました。眼の加齢黄斑変性症の治療に使われる直前のものも見せて頂きました。うちの伯父もこの病気で目が見えにくくなっています。早く実用化してほしいですね。

IPS細胞から卵子や精子をつくる研究も外部では行われているといいます。知ってはいますが、驚きますね。この分野はどんどん研究が進んでいます。専門の研究者が実際に取り組んでいる研究内容は素人にわかるレベルを超えています。倫理的な規律をどうとるかが文系の私たちも関わって決めるべきところかもしれませんね。


その後、同ライフサイエンス技術基盤研究センターの広報担当の山岸さんから説明を受ける。これはスマホで片手で簡単にメモ、説明できるレベルではありません…。


事例としてはガンのPET診断(放射性同位元素)が有名。ガン(悪性新生物)の特性からブドウ糖を多く消費するため、放射性同位元素を含む分子をブドウ糖に組み込み、人体に注射、ブドウ糖の場所を見る。ブドウ糖がたまっている臓器が映し出されるがそれがガンの可能性がある。↑の画像から既にリンパに転移していることがわかるという(脳が光っているのは頭を使うからでガンのせいではないことが多いが、ガンの場合もあるという。この場合、特定のガンにたまるブドウ糖以外のタンパク質に放射性同位元素を入れて検査する技術もあるようだ)。脳のPET検査は認知症の早期把握にも活用されるという。







その後、スーパーコンピューター京のある計算科学研究機構へ。富士通側の責任者であった井上さんから説明を受ける。以前にも来たことがあるのでここでは割愛する。

その後、世界保健機関WHO神戸センター。ジュネーブに本部があるWHOの本部直轄の研究機関が神戸にある。県議になって初めて知った。前知事時代に神戸市と共に誘致したようだ。県と神戸市で運営費用を負担している。研究員10名とインターン6、7名の陣容で健康分野の国際研究をしているという。


アレックスロス委員長らから説明を受ける。1995年の設置から20年で初めて県議会の調査団が来そうだ。日本で行われるサミットの保健大臣会合が神戸で開催されることが追い風になっているようだ。


施設内見学も。

その後、兵庫区にある兵庫県健康財団。




まず、神戸県民センターの太田センター長らからセンターの事務のうち健康福祉分野の説明を受けた後、質疑応答。この分野は政令市の神戸市が大半の事務を担っている。所管違いの質問ばかり出ていた…。

その後、事務局交替。兵庫県健康財団の太田理事長ら入室。




CTスキャン装置


乳がん検診のマンモグラフィー装置


人間ドックフロア