播但線で姫路。キャスパホール。姫路青年会議所のオープン例会。 元埼玉県教育委員長で教育評論家の松井和さんの講演「子育ては、あなたの心を育みます」。


担当の東海委員長の挨拶




アメリカ在住30年、尺八奏者としてハリウッド映画に出演もされている。

松井和さんのホームページ
姫路キャスパホールで開催された姫路青年会議所のオープン例会に来ました。元埼玉県教育委員長で教育評論家の松井和さんの講演「子育ては、あなたの心を育みます」を聴いています。松井さんはアメリカ在住30年、尺八奏者としてハリウッド映画に出演もされています。

まず、欧米における未婚の母の比率が高くなっている現状を、男が子育てに関わらなくなっている負の側面があると断じるところから話はスタート。0歳から5歳の子どもの子育てをするというのは我慢であり、忍耐力をつけること、また優しくなることであり、それをしないから男も成長しない、と。

その点で、できちゃった結婚は素晴らしい、と。欧米なら妊娠しても結婚しない比率が高くなっているが、まだ日本の男は責任を取っているから(笑)。結婚は絶対的に不自由なもの。不自由な理由は縛られるから。それが絆。むしろ、そこには信じ合う幸せがあった。自由を奪われることに幸せを感じた。それが今失われようとしている。

母親の精神的健康を保つことが子育てを成功させるためのコツという話がある。まず精神的健康を保つためには生活力、お金が必要。日本の男はお金をきちんと家庭に入れている人が多い。欧米では離婚して養育費を払わない男が多いが、近年、免許証を取り上げる州法を制定するところが出てきた。日本はまだまし。

子育ては博打。きちんと育てても、中学高校で変な友だちと付き合っちゃって道を外れるかもしれない。後は祈るしかない。しかし、祈ることが大切。心を育てることになるから。

欧米になくて日本にあるものといえば、受験戦争。子どもが大切だから、親子で受験に取り組むんであって、子どもに関心がなければそんな面倒なことはしない。神社が好きでよく行く。奉納されている絵馬をみているとその7割は受験絡み。やはり祈り。だけど、『仏教大学に合格出来ますように』と書いてあるのには驚いた。神様も困っているだろう(笑)。

今日は保育園の関係者も来ていると思うが、全国各地で講演すると凄い保育園の園長先生がいる。師匠のような先生。0~2歳の子どもを預けようと親が来ると「将来、あなたも子どもに早く預けられますよ」と話すという(笑)。こんなことを親に言えるというのは凄い。信用がある。

3日間の子育て体験事業がある。埼玉県ほか導入する県も増えている。ズボンを降ろして履いているような不良の生徒が子どもの前ではきちんとする。校長が3年間厳しくしつけても難しかったことがたった1日で子どもの前では変わる。最近男の3割が結婚しない。子育ても経験しない。すぐ切れたり、引きこもったりする。他人との人間関係を構築するのが苦手。こんな男たちこそ幼児と出会わせないといけない。

ある保育園が親子遠足で(母親ではなく)父親同伴を義務付けた(30人いると中には市の保育課に告げ口する親もいるが、どうせ保育課長は3年で変わる[笑])。父親は経験しないとわからないことが多い。小さな子どもが行けるような遠足だけど、そこには色んな経験がある。母親がやっていることを自分もすることでわかることがある。子育ては、母親だけでするのではなく、男もするもの。それが絶対に良いこと。

子どもたちは神様、仏様。 子どもたちと一緒にいると心が洗われる。自分たちも昔は子どもだったと思い出す。 悪いことをしない。平和になる。最近、幼稚園や保育園が親の心を耕す取り組みを始めている。日本はまだ間に合う(まとめ文責:竹内)。


福永理事長の挨拶


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