神戸。県庁近くの神戸市教育会館。党県連議員養成塾オープンスクール記念講演。岡田克也元副総理による「これからの日本政治と民主党」。



まず、自らも参画した政権運営の失敗理由を説明。また、野党転落後、1年半たつが、現在も国民からリカバリーしたと思われていない。相当な危機感を感じている、と。

次いで現在の安倍内閣の経済政策を取りあげる。法人税減税に両手を上げて賛成するような雰囲気の国内状況だが、この国の過去の財政運営のツケである借金は1000兆あり依然増えている中で大丈夫なのか。金利上昇リスクは常にある。先に成長戦略を発表したところ逆に株価が下がったことにショックを受け、年金の株式の運用比率をあげるなどして株価を上げる対策を打っている。これもリスクが高い。

集団的自衛権行使の解釈改憲についても言及。立憲主義との整合性、時の内閣の決定によって憲法解釈が簡単に行われることを懸念。党首討論を見ていても安倍総理の前のめりの姿勢や反対する野党に対しての態度は一国のリーダーとしてどうかと思う。

また、野党連携の話も。最近の法案の採決を見ていると、些細な部分で一致せず、野党間で態度が異なる場合がある。これでは(野党がバラバラと)与党から見透かされてしまうし、衆議院選挙で多数の野党から候補者が乱立すれば与党を利するだけ。候補者調整は必要だ。衆議院の解散時期についても考えておかなければならない。統一地方選挙が終わって一段落した来年の今頃が一番怪しい。



講演後、質疑に多くの時間が取られ、多くの様々な意見が出ていた。興味深かったのは、地域主権改革を進めていく中で見えた地方の都道府県と市町村の軋轢という話。国の権限をまず都道府県に渡すというと市町村の市長会や議長会の代表が反対する。「県より国に持っておいてほしい」と。 政権としては、(補完性の原理に基づき)市町村に権限を渡す方向で議論してきたが、それには都道府県側が反対する。
(一部質疑応答内容を講演部分に補完使用。構成・文責:竹内)

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