岩見沢市のささえるクリニック岩見沢。




村上智彦院長から『高齢者医療を支える社会』と題する講演を聴く。村上先生はNPO法人ささえる医療研究所の理事長も兼任。財政破綻した後の夕張市立病院内科に勤務されたことで有名。財政支出削減のため総合病院から診療所に縮小された医療現場で、地域医療を再生させた経験を、高齢化が加速している日本の地域医療現場に役立てようと活動されている。

沖縄にかわり長寿県ナンバーワンとなっている長野県の保健指導員制度、早期健康診断による医療費削減策やオランダ、デンマークでの高齢者医療の制度説明など。終末期医療のあり方についての持論も。

若い世代への医療を高齢者にもそのまま当てはめている日本の高齢者医療への不満

病気と障害、老化を一緒くたにしている日本

世界的な健康の定義。単なる病気の存在の有無ではない。

夕張市の高齢化率45%という状況は近未来の日本社会の姿。地域住民が解決していくしかない。

在宅患者への「訪問診療」が記載されているが現在120軒を診ているという。医者が中心の発想だと病院に入院させようとする。病院ではお酒は制限され、消灯時間は決っている。これでは拘束された監獄と同じようなもの。非日常の病院ではなく、日常の社会である在宅で高齢者が生き続けることができるようにすべきだ、と村上先生は主張する。


意見交換

(参考)長野県の保健指導員制度とは


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