地熱発電の調査。まずペルチェ素子を使った温度差発電(温泉熱発電)、地熱バイナリ発電を行っている薬師湯。


新温泉町議会の西村議長、中井温泉総合事務所長からご挨拶。

まず同事務所の谷口係長からペルチェ素子を利用した発電について説明を受ける。

ペルチェ素子とは熱交換素子と呼ばれるもので、ペルチェ素子に温度差のあるものを触れさせるだけで発電する。


谷口さんが持っているのがペルチェ素子


【ヤカンの左の白いプロペラは回っていません】2つのペットボトルでペルチェ素子をはさみ、片方のボトルに温泉、もう片方のボトルに水道水を入れると


【プロペラが回りはじめずっと回っています】


実際のペルチェ素子発電システム


熱交換素子ペルチェ素子をつかった発電はここ町営公共銭湯 薬師湯で携帯やデジカメの充電用に無料で提供している。DC12ボルトで発電され、インバーターでAC100ボルトに変換して活用(ペルチェ素子による発電力量は大きいものではない)。



次に同町商工観光課の仲村係長から地熱を利用したバイナリ発電について説明を受ける。
バイナリ発電とは、低沸点の媒体(代替フロンなど)を温泉熱で温め、液体から気体になる時の膨張圧でタービンを回して発電する仕組み。湯村温泉の豊富な湯量を活かした再生可能エネルギーの導入ができないか検討していたところ兵庫県のグリーンニューディール基金を活用した発電事業ができることがわかり25年度スタートさせることに。

湯村温泉の主力源泉である荒湯という源泉は湧出温度が98度、毎分470リットルと豊富であり、県内有数の観光地であることから、観光客への環境学習にも効果が期待されることから湯村温泉が選定された。

総事業費は8300万円(県補助金8000万円[公共施設再生可能エネルギー等導入事業補助金])。昨日町議会の議決を得たので発電機器などの本契約をこれから結び3月末から発電開始予定という。予想発電量は年間200万kWh。


【地熱バイナリ発電の仕組み】
温泉を蒸発器に直接触れさせると温泉の成分で機器が傷んでしまうため温泉で真水を温めた後に真水で蒸発器を熱している。

導入決定から少し遅れたのは、源泉が枯渇するのではないかという「温財産区」の懸念もあり、誤解を解くために丁寧な説明が必要だったという(町営公共湯 薬師湯で使っている源泉の範囲内で発電に活用するため導入前と変わらない)。また、地熱バイナリ発電は長崎県の小浜温泉で先行事例があるが数年の実績しかないためだけで今後の町が負担するランニングコスト、機器更新等の予想などの懸念もあったという。

その後、山陰海岸ジオパーク館に行き、個性的なT館長の説明や強いうねりの中、グロッキーになる人も続出したジオパークの現場にも足を運ぶが、これはまた機会を改めて報告したい。

その後、途中離脱。浜坂駅から特急はまかぜで姫路へ。




今、はまかぜにはヘッドマークはついていないそうです。

途中、福崎駅で播但線普通に乗り換える予定が乗り過ごし姫路。戻って砥堀。

その後、地域のH老人クラブ会長らの新年会。諸課題について懇談。

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