神戸の県庁。会派の議員団総会。その後、大会議室。各会派政務調査会。これから2日間、各部局から今年度の主要事業について説明を受けた後、質疑を行う。


トップの県企業庁に対して冒頭挨拶する石井秀武幹事長

企業庁では10月頃を目途に新しい地方公営企業会計基準に基づく新会計の公表を予定。例えば、これまでは債券を発行し、資金調達を実施しても、借入資本金として「資本」が増えるという摩訶不思議な会計制度であったが、民間の会計と同様に「負債」に計上されることになる。「販売用」土地の時価評価も導入される。今回の改正は「」付の部分だけだが、一定の強制評価減が見込まれる。

その後、企画県民部(知事室・政策調整局・ビジョン局・県民文化局)。エネルギー対策として、日本海で調査しているメタンハイドレートの今後の県としての関わりについてなどの質問も。

その後、健康福祉部。今春から受動喫煙防止条例が施行されたが、客席面積100㎡超の民間の飲食店にも禁煙や分煙が義務付けられ、罰金も課されるが、現在の移行期間の実施状況についての質問も。対象の約2000店舗にアンケート調査 (回収率は50%程度) をしたところ、禁煙または分煙にする(見込を含む)と回答したのが8割程度という。


喫煙室設置等に対する助成の概要や利用状況

昼食は、帝武陣の出前弁当。議事課の産業労働常任委員会担当のFさんと打合せ。

その後、農政環境部(農政企画局・農林水産局)。


兵庫県が全国上位となっている主な農産物

その後、県土整備部(県土企画局・土木局)。姫路市内を流れる市川流域を対象に10万人の避難勧告が出されたのが2011年9月。約2年が経過しようとしている。市川は広域河川改修事業の対象となっており、現在は飾磨区阿成付近で河床掘削や拡幅を実施している。河川整備は下流からの原則は承知しているが、生野橋付近など危険箇所についての整備も並行して進めないと、最近の豪雨被害を見ていると、市川の場合、万一決壊等が起これば市街地を含むため大変になる。また、船場川の水害対策としての兵庫県立大学新在家キャンパスのグラウンドを豪雨時に貯留池のように活用する新施策についても説明を受ける。

その後、教育委員会。今年度も県立高校へのエアコン導入を13校予定。姫路福崎学区では福崎、飾磨工業高校が対象となっている。連日30度を超える猛暑が続いている。クーラーを贅沢という方もいるが、正直、いまクーラーのない環境で一日中勉強するのは厳しいと思う。私たちの頃とは明らかに環境が違う。学習環境の差を早くなくしてあげたいが、学校の耐震補強と同時に導入する必要があるため、年10校のペースで順次導入している。今年度末段階で全130校中、88校に導入されることになる。また、中学生が企業等で勤労体験を行う兵庫県独自の取り組み「トライやるウイーク」の県予算1億96百万円の内訳確認。1クラスあたり10~15万円を基準に市町に交付金を支給。主な使徒は、ノボリなど広報物や体験文集の作成、研修先が特に遠方となる生徒に対する交通費補助など。また、生徒の受け入れ先が減少傾向にあるとの話をよく聞くため、受入れ基準等も確認。

これで、初日は終了。その後、議会打ち合わせをしていると、県庁の放送から緊急地震速報、同時にスマホからも緊急エリアメール。揺れもなかったため「訓練か」との声もあがる。暫くして誤報との報道もあり、安心したが、新幹線や在来線も確認のため止まったそうだ。SNS等では苦情の声がかなり書き込まれていた。予知だけにはずれることもあるだろうが、はずし過ぎると「オオカミ少年」の扱いとなり、信じる人が減っていく。精度をあげてほしいと思う。

その後、同僚議員と暑気払いを兼ねた意見交換会。衆参の選挙で大敗したが、地方議会にも、悪い影響が遅れてやってくる。難局だ。議会関係者とも懇談。