富山ライトレールの整備効果


その2


民間の富山地方鉄道㈱の既存路面電車を富山市が追加で路線整備して環状化。軌道の整備や車両の購入は市が行い、運行は富山地方鉄道が担当する「上下分離」方式(平成19年の新法制定により可能となる)


魅力ある都市景観の構築にも資するLRT


旧来のちんちん電車も風情がありますが、こちらはかなりカッコ良いです。


中心市街地の更なる利便性向上のための自転車共同利用システムの導入


公共交通沿線への居住促進方策



施策の効果


中心市街地への転入増加


周辺住民の方から絶対出るであろう「中心部ばかり便利になって周辺が廃れる」「市街地ばかりに税金を投入するのはどうか」などの声に対して、こうした事実関係を説明されるようだ。森市長は自ら200回以上のタウンミーティングを実施したという。


今後、平成26年度末にも予定される北陸新幹線と平面LRTとの接続も計画しているという。

ヨーロッパの都市をモデルにされていることは施策内容からわかる。違うのは、今後予想される厳しい人口減少社会に備え、限られた予算を中心部に振り分け、都市としての最低限の機能を今後も保ち続けたいという必要に迫られた施策ということであろう。この施策をすすめてもいま富山市全体で人口の転入増加になっている訳ではなく、減少している。自治体単独でできることを懸命にされているといった印象である。「国土の均衡ある発展」の議論は従前からあるが、自治体内では舵を切らざるを得ないということでもある。