姫路市文化センター。姫路の医療を守る会フォーラム。


姫路の医療を守る会の空地顕一会長の開会挨拶。優れた日本の保険医療制度を守るための活動を続けていきたいと。


ノンフィクション作家の関岡英之氏による「TPPが医療に及ぼす影響」と題する講演。


混合診療の全面解禁の恩恵を受ける人たちはごく一部の富裕層に限られることなど自身の家族の話を含めての問題点を指摘。


混合診療の解禁を主張する人の背景として、保険外診療を拡大し、民間保険会社が参入することでファーストクラスの新たな保険分野を拡大させる。しかし、公的医療は廃止せず、高齢者や低所得者層のためにも残すという。つまり、TPPの加入条件に医療保険制度の改革が入ることは、日本の誇る国民皆保険制度が崩壊し、格差社会が拡大することを意味するという。

アメリカの医療保険制度の方が優れているなら、アメリカの言うように改革するのもいいが、国民一人当たり医療費、国民平均寿命、乳幼児死亡率など日本の方が優れているのがはっきりしている。一方、アメリカの勝っている点は医薬品開発分野。日本はこの分野ではかなり遅れを取っており、医薬品の輸入は2000年以降、数・量とも激増しているという(特に分子標的薬が遅れている)。アメリカは日本の薬価制度にも関わりたいとも考えている。日本の薬価がアメリカに比べて低過ぎると考えているそうだ。

氏の主張は著書なども様々あるが、下記リンクの対談内容が背景の構図としてはわかりやすいかも。アメリカの年次改革要望書である。

対談「TPP参加への警鐘」

私は医療保険制度については日本の制度を今後も続けるべきだと考えている。TPP参加交渉で崩される分野にしてはならない。


その後、前厚生労働副大臣 辻泰弘参院議員の講演「日本の医療制度について」

その後、姫路リバーシティ前。参院選に向けた党の街頭活動。