その後、博多港国際ターミナル。国際がついているのは出入国ができる港ということ。



JR九州高速船㈱の山本取締役企画・運輸部長らから国際港とインバウンド(外国人の訪日観光)・ビジネスについて説明を受けた後、質疑応答。JR九州高速船はJR九州㈱の船舶部が分社化された企業。なぜ民間企業から国際港の説明も受けるかというと当ターミナルの指定管理者だから。

インバウンドビジネスがあまり注目されなかったのは、国際政治問題などのリスク回避できない要因や、アジア観光客などは低料金で利益が出ないという観念があった。しかし、アウトバウンド(日本人の海外旅行)は人口減少で減少が見えている。クルーズ船等の誘致によって新たな商機を求めようとしてきたが、近年、領土問題でお互いの感情が悪くなり、出入国とも減少している。

中国人は圧倒的に買物目的の短期滞在で1人あたりの平均消費額は4万円。韓国人の温泉や寺社などの観光目的がく、平均消費額は1万円という。

その後、施設見学。


出国審査場


入国審査場。大型船の到着ではかなり混雑するという。日本では指紋審査も全て実施しているが、アジアの中には指紋制度があってもクルーズ船のような富裕層の船では指紋免除としている国もあるとか。

出入国の審査を分けている港はほとんどないという。博多港は年間約80万人の出入国者数と多い(国内1位。2位は下関港。神戸は9位)。分けていないとフェリー数が多く、出入国が重なって混乱すると。


免税店もある。


韓国の釜山と博多を約3時間で往復するフェリー。通常料金・片道13,000(往復24,000)。待合室の多くは韓国の人だった。博多港の出入国者のうち韓国人は8割近いという。




その後、博多ターミナルビル株式会社。中川原常務取締役から「JR博多シティ開発プロジェクト」について説明を受ける。メインとなるターミナルビルは23年に完成しているが、キーテナントとして阪急百貨店と東急ハンズが入っている。九州大学のサテライトキャンパスも。山陽・九州新幹線がビル内を通るという難工事と福岡空港が近く高さ規制が厳しい中で旧駅ビルの約6倍の容積となったという。




デッキ


黒田24騎の一人、姫路出身の母里太兵衛の銅像が駅ビル博多口正面脇に鎮座している。