播但線で姫路。山陽電車姫路駅前。雨のため6時台でも外は暗い。


GWオープン予定の新駅ビルピオレ姫路の一室に明かりがついてますね。

今日は会派の管外調査のため、街頭演説より一足先にこの場に。

その後、佐賀県の武雄市役所。


武雄市役所

①市立図書館の指定管理者制度導入(受託:TSUTAYA)、②SNS(フェイスブック)の行政としての活用と有用性についての調査


樋渡市長のご挨拶


改革派として大変有名な市長。自ら説明される。

市立図書館は樋渡市長就任前は年間休日95日で10時から17時頃までの会館時間だった。図書館は市民のための公共サービスであり、会館時間を増やそうと6年かけて職員と議論し、休みは34日間に減少させてきたが、市長が求める要求に対して、教育長がこれ以上の改革は難しいとの反応であったため、最終的には公務員では図書館の運営に限界があると結論づけ、指定管理者制度を活用し、民間(TSUTAYA)に任せることにしたという。TSUTAYAはレンタルビデオの販売のほか、別業態の「代官山 蔦屋書店」を経営しており、書店経営のノウハウやTポイントカードの活用実績がある。これにより、来年度からは図書館は年中無休、9時~21時まで会館となるほか、スターバックスも併設された。5年間の指定管理料は1.1億円(書籍購入費を含む)。

TSUTAYAを運営するCCC(カルチャーコンビニエンススクラブ)と随意契約となることについて市議会で問題になった際は、総務省の職員時代に指定管理者制度の導入にも関わって随意契約の問題点もわかっているが、「結婚相手を公募しましたか?」と反論したという。田舎の図書館運営をするのに大手民間企業は応募しない。こちらから何度もお願いして来てもらうのだという。

また、市内の書店との競合は、理解を得られているようだ。


SNSについては、武雄市つながる部フェイスブック・シティ課の山田フェイスブック係長から説明を受ける。フェイスブック係長という肩書きから、フェイスブックだけで給与をもらっていいですねと言われるが、そうではなく、6つの役職を兼務しているという。逢坂前衆議院議員の秘書経験もある。

武雄市のHP

市の公式HPのフェイスブック化、全職員390人の全員登録化(情報の共有化・一元化・速報性、行政の担当者に匿名性は必要なく、実名制によって情報源の信頼性が確保させるという持論も)について説明を受ける。以前の公式HPは月間5万アクセスだったのは、今や330万アクセスになるまでになったという。お年寄りも少しずつFBに登録している人が増えている。市のフェイスブックページで市の情報が最速でUPされ、河川の増水状況や通行止め情報などもUPしているため役に立つのだという。最近は、市の物産販売のために、F&B良品という専用ページを立ち上げ、年商10億円を目指しているという。勤務時間中のFB更新も認められているという(公私一体という考え方)。

幹部職員の税収連動や年俸制の導入方針や全国学力テストの学校別成績の公表方針を表明するなど物議を醸すことも多い樋渡市長だが、職員機構との調整は全てプロパー職員出身の副市長に任せているという。副市長が最終的にオーケーした施策を実行しているという(駄目な施策を強行しようとして辞表を出すと言われた経験もあり、そうした施策は強行しないそうだ)。6年前に最初に市長が就任した際は幹部を含めてベテラン職員が結構定年前に退職したという。

諸改革について、職員側の受け止め市長退席後に幹部職員の方から話を聞いたのだが、今や普通の市長じゃ物足りないと思う職員が多いのではないかと笑っておられた。


最後に市役所内を案内して下さる。職員に支給したパソコンは自宅に持ち帰っても構わないという。クラウドで仕事をしてもらうのが一番効率がいいという。


市役所の一階には旅館のように「歓迎」○議会の札が並んでいる。全国から視察が押寄せているようで、現在、5人以上で市内に宿泊する団体に限って視察を受け入れているという。凄い。