その後、宝塚市の阪神北県民局。


常松県民局長はじめ幹部の皆さん

県民協働室、宝塚健康福祉事務所(宝塚・三田市)、伊丹健康福祉事務所(伊丹・川西市・猪名川町)の事務概要の説明を受けた後、質疑応答。


阪神北医療圏域の救急医療体制と圏域の人口動態。圏域内に保健所設置市はない。


高齢者、65歳以上の要介護等認定状況


身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者数


介護保険施設・事業者数及び指導監査実施数


障害福祉サービス事業者数及び指導監査実施数。社会福祉法人・社会福祉施設数と指導監査実施数。
このうち分権改革関連で伊丹市は25年度から社会福祉法人の指導監査を実施する。宝塚・川西・三田市は法律上権限を有することになるが県に委託する方針。当初は4市共に市が実施するつもりだったようだが、検討の結果、圏域内でも対応がわかれることになった。

その後、同じく宝塚市の社会福祉法人三光事業団の地域小規模児童養護施設 三光塾「御殿山ひかりの家」。


御殿山ひかりの家


側垣(そばがき)常務理事から事業概要の説明を受けた後、意見交換、施設見学など。

児童養護施設とは、保護者のいない児童、虐待されている児童その他環境上擁護を必要とする児童が入所する施設。この施設は2002年に宝塚市から土地と建築費の支援を受けて設置された(当時、宝塚市内に24時間対応可能な児童養護施設がなかったため)。

現在3歳から中学生の6人の児童が入所している(定員も6人。法人全体で46人の児童が入所しているが約7割が虐待を理由とした入所である)。この家の他の付加機能として、こども家庭センターの依頼で緊急一時保護を受け入れたり、子育てショートステイ、子育て相談事業も有している。

ひかりの家の年間の人件費を含めた総事業費は3300万円弱。収入は、措置費収入が約2200万円、宝塚市の助成金収入が約900万円など。職員は非常勤を含めて7人。人員は全国的に見ても手厚いという。その分は宝塚市からの補助金で手当てしている。補助金は先に記したひかりの家の設立の経緯と相談等の付加機能があるからである。

側垣理事はご両親が児童養護施設を運営して来られた経緯から、ご自身も50年も施設で一緒に生活し、ご自身の娘さんもそこで育ててきたという。「なんでも聞いて下さい」という挨拶は生半可な経験によるものではない。



施設見学。児童は全員個室。住み込み職員の部屋もある。


共用のリビング

実際に子供たちが学校から帰ってきて勉強をしていた。他のスタッフの方から虐待の連鎖(子どもの時に虐待を受けた親は虐待をする比率が高い)についての話も伺った。

健康福祉常任委員会に入って通常は入ることのない児童養護施設等の現場を見せて頂く機会を得た。施設を運営しておられる方が異口同音に言われるのが、欧米に比べて福祉行政が遅れているという話である。予算も人員も考え方も。今回が健康福祉常任委員としては最後の調査となるのだが、本当にいい勉強をさせて頂いたと思っている(委員自体は6月議会まで務めます)。


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