その後、神戸から阪神高速を使って芦屋市。芦屋市保健福祉センター。市の施設をお借りして、阪神南県民局・芦屋健康福祉事務所の調査。


藤田隆司阪神南県民局長ら幹部の皆さん

阪神南県民局の所管地域は尼崎市、西宮市、芦屋市だが、尼崎・西宮市が保健所設置市のため、医療法関係の事務などは芦屋市の範囲で、その他の事務についても中核市に権限移譲された介護保険施設・事業者の指導・監査事務なども所管外となっている。提示された資料を見ても市との所管が入り組んでおり、政令市だけでなく中核市にも権限移譲が進んでいる分野であることがわかる。


この表の太線で囲まれた部分が現在の県の所管。芦屋市の場合、社会福祉法人の指導監査権限の移譲対象であったが、県に委託する方針が出されている。この表を見ると確かに9法人(施設は移譲対象ではない)だけの市への事務移譲は非効率でもあろう。

竹内質問「社会福祉法人の指導・監査事務の県委託について」


その後、西宮の県立西宮病院。


河田院長ら病院幹部の皆さん。

野田管理局長から病院概要、鴻野救命救急センター長から同センターの概要の説明を受けた後、質疑応答。

当病院は、昭和11年に県立西宮懐仁病院として開院。腎移植は症例数も500を超えるなど国内トップクラスという。昭和45年から救急医療センターを設置していたが、平成23年4月に救命救急センターの指定を受け、阪神南圏域の3次救急を兵庫医大と共に担当している。役割分担としては圏域を東西の地域割りを中心に診療科の強弱も考慮に入れた役割分担となっているようだ。

厚生労働省による救命救急センターの指定後は、積極的な救急患者を受け入れる体制となり、当初は2次3次を同じ窓口で対応していたが、昨年4月からは2次と3次の窓口を分けたという。その一連の評価は以下の表の通り。


2次救急患者搬送依頼用ホットラインの流れ


同件数


同ホットラインの初期臨床研修医の声


救命救急センター受入患者数の推移


まとめ。当圏域のような都市部ではドクターヘリよりドクターカーとの方針も明確にされている。


救命救急センターを案内する鴻野センター長

救命救急センターの中には多発外傷など3次以外の患者は断っているというところもある。ここは2次を積極的に受け入れている。前向きな意識を積極的に評価するとともにの他に、交通事故などによる多発外傷などの純然たる3次救急患者が減っているという背景もあるようだ。(つまり、体制が充実しているセンターでは3次救急しか受けないとなると経営面では苦しくなる)

救命救急センター
腎疾患総合医療センター

本22日の午後6時代の関西テレビニュースANCHORにて臓器移植の報道で当病院が取り上げられるという。