事務所で作業。その後、中播磨県民局。平成24年度の中播磨地域づくり懇話会。


井戸知事、山内政策部長、玉田中播磨県民局長ら


中播磨県民局管内の各市町長・議会議長から各市町で取り組んでいる施策や県政要望、意見が述べられる。写真は私が市議時代所属した市民クラブ出身の蔭山姫路市議会議長。


その後、知事から一括して回答がある。私も姫路市の課題について支援をお願いする趣旨で加勢。今回も全て知事が一人で答えた。

(姫路市等の要望や意見等に対する知事の回答[県事務関連のみ抜粋]:文責竹内)
(播磨地域に導入が予定されている)ドクターヘリの拠点を姫路、特に製鉄記念広畑病院に(設置してほしい)という話だが、医師確保の課題もあり、現在の広畑病院を直ちにドクターヘリの基地とすることが難しいことは専門家の話でも一致していると聞いている。やはり、県立加古川医療センターを基地とし、例えば、1週間のうち2、3日を加古川の支援も受けながら広畑を昼間だけ基地とするような、いわば広畑を準基地とする考えも一つの方法として議論されていると聞いている。基地機能には専用の給油施設も必要となる。また、姫路には三次救急として県立姫路循環器病センターもある。(ここにもドクターヘリが降りる必要が出てくるが)この病院のすぐ近くに高圧電線があり、ヘリコプターがそのまま病院の敷地に降りることが難しいようだ。この対策として用地確保が検討されていると聞いている。

県立大学の本部機能(の姫路誘致)については、当分の間、神戸の学園都市キャンパスに置くということになっている。「当分の間」とは地方債の許可制度(戦後の地方自治法では自治体独自に起債できる理念に改められたが、現在でも総務大臣の起債許可制が一部に残っていることを指していると思われる)のように60年も続く場合もあり(笑)、長短ある。まずは現在の工学部(書写キャンパス)の建て替え計画の検討をしている。また、一般教養課程の拠点をどこに置くのか(姫路誘致問題)具体的な検討をしなければならないが、1か所でできるのか。現在、神戸や明石にいる生徒を姫路へ行けと言えるのか。そう考えると東西2か所を基準にといった感じで議論が展開されていると聞いている。この議論はまだ確定的なものではない。

播磨臨海地域道路網計画については、強みは(海岸線の)企業の敷地が利用できることで、こうした土地を利用した新しい方法で設置を考える必要がある。まずは姫路から進めてほしいと昨日、国土交通省の近畿地方整備局長に会って話したばかりである。(優先しているとの指摘があった)名神湾岸連絡線の早期開通は関空への交通路確保や津波の避難地域の確保、国道43号線の環境問題などの効果が大きく推進しているが、播磨臨海地域道路網計画も同様に推進している。

播但道(姫路~和田山)の無料化(という要望)については、現在も本来料金の半額(社会実験)にしている。一方、(阪神地域から但馬地域へ接続する)北近畿豊岡自動車道(舞鶴若狭自動車道春日IC~鳥取豊岡宮津自動車道と接続する計画。和田山では播但道と連絡も)も平成28年度には豊岡南まで開通が予定されており、こちらは無料である(当初から採算を考慮しない前提で建設)。我々もこうした状況から播但道の料金体系が課題となることは認識している。本州四国連絡道路の料金も一般の高速道路並みになる。それらとの比較の点でも検討していかないといけない。いま無料を直ちにできるかというと難しい面がある。

夢前町のごみ処分場の問題は大変厄介な問題。経過もある。少なくとも県と市で相談して対応しなければならない。水にかかわることなので厳重な審査が必要で安全面等を踏まえ検討しなければならない。ただし法の建前があり、最後の最後まで拒否できるかということ。いずれにしろ安全の面をよほどきちっとした対応しないと駄目。よく市と相談して対応する。

十何年か振りに姫路競馬場へ行ったが、施設の老朽化が激しい。船場川調整池の補償で修繕するように指示した。また、(尼崎の)園田競馬にも今年ナイター設備を導入した。競馬は雇用面でも裾野の広い事業であるし、廃止となった場合の補償金額は競輪の時の比ではない。県行革審議会では(ナイター設備設置などの)支援に疑問の声が一部に出ていたようだが、もしナイターを導入しても駄目なら諦めるぐらいの覚悟ということだ。

中核市への県の権限移譲だが、現行は、ソフト面は中核市にも権限が移譲されているが、ハード面は政令市だけに移譲されているといった感じである。河川なども県と中核市とで合同の所管することが可能で効率的ではないかとも思うが、こうしたことを(中核市部会などで)検討していきたい。


今回の地域づくり懇話会は毎年1回行われるが、市町長・議長が知事らに語りかけるのがメインで、県議はオブザーバー。市町の施策や発言等と関係ない要望などを突然知事に直訴する方もいて市町の方も面喰らったかも知れない。そんなことを含めて全て知事が一人で答える。事務的な回答要領も用意されていると思うが、そうしたものを見ていない。自分でメモをとってわからないことは質問中にすぐ確認してといった具合である。 私も色んな政治家を見てきた。自分が全て知っておきたいと考えるのは性格もあると思うが、それを実行し続けることは能力がないとできない。またこれを県内10カ所で実施しているが、県内各地のことを知っておかないと話にならないし、記憶力も必要だ。さすがに凄い。

終了後、知事と別の件で話す。その後、まねき会館。関電労組姫路支部の職場委員研修会。75分。やりとりをしながらの講演だが、もう少し話術を磨かないと駄目。反省しきり。反省会。


昼食は、播磨高校近くの萬福。カレーそば。