県会健康福祉常任委員会の但馬・丹波管内調査2日目! | 兵庫県議会(姫路市)竹内ひであき「Web版ひであき日記」

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健康福祉常任委員会の調査3日目。豊岡市の但馬県民局。


石井県民局長はじめ管内幹部の皆さん


管内人口の推移


高齢化の推移


要介護等の認定状況


出生数と合計特殊出生率の推移


但馬出会いサポートセンターの状況

人口減少の一方、高齢化率は増加。100歳を超える超長寿者が多いのが但馬の特徴という。ただ、介護の認定比率が県平均と変わらないことや要介護度から見ると元気なお年寄りの比率が高くなっているわけではないこともわかる(但馬では軽度の場合、介護保険に頼らず家庭で面倒を見る比率も高いので一概に県平均と比較はできないが)。高齢化とはこういうこと。根本的な対策は高齢社会の支え手づくりであり、少子対策である。

合計特殊出生率は県平均より高いが、出生数の減少は顕著。社会減対策のほか、未婚者対策も重要。出会いサポート事業の女性登録数が著しく少ない。これも過疎地の特徴。都市部と逆。広域的な対策が必要ではないだろうか。

その後、豊岡こども家庭センター。児童虐待対策や地域児童福祉、子育て支援などの事業を担当している。


齊藤所長はじめ幹部の皆さん


年齢別相談、対応状況など


主な虐待者の状況。圧倒的に実母による虐待が多いことに驚く。

説明を受けた後、質疑。虐待の相談受付件数は国がCMなどで大きく取り上げた22年から高どまりの状態。最近でも虐待を隠す事例が報道されているが、同センター管内では虐待が通報されて、児童に会わせなかった事例はないという(虐待事例が都市部と比べて実情もある)。もしそうした場合には、警察への援助要請や出頭要求、最終的には家裁の許可を得て臨検(鍵を壊すことも可能。23年度は全国でも1件のみ)など近年、制度が整備されているという。

また、受け入れ先としての里親制度についてもマッチングなどの仕組みも知る。里親さんの最年少は36歳、平均では56歳という。国が里親に預ける委託数値目標を16%に定めているらしいが実態は12%、県内では7%弱という。いずれにしろ頭が下がる。


その後、城崎町の認定こども園城崎こども園


松井理事長、西垣園長ら城崎こども園の役員の皆さん

豊岡市の計画で市立の幼稚園を大きく統廃合することになり市立城崎幼稚園もその対象に。それまで城崎保育園を運営してきた社会福祉法人城崎保育園が認定こども園となって市立城崎幼稚園の機能を引き継ぐことになった(幼保連携型)。廃止前の半年間城崎幼稚園で研修を受けたという。廃止に伴い城崎幼稚園にいた幼稚園教諭は転籍せず、他の公立幼稚園に異動したという。今年が2年目。公立を民間が引き受ける市の最初の事例という。他の地域では住民の反対で計画が進んでいないところもあるようだ。統合の背景として少子化と就労形態の変化による短時間の幼稚園ニーズの減少があげられている。公立幼稚園を拡充するという選択肢は財政のほか様々な観点から行われない。認定こども園については保護者の間でもあまり知られていないが、幼保の壁を低くする第一歩だ。

その後、豊岡市立総合健康ゾーン健康福祉施設ウェルストーク豊岡。豊岡公立病院移転跡地を利用した健康増進施設。




豊岡市の中川副市長らから説明を受けたのち、意見交換。


建設やその後の運営を一括して事業者に委託するDBO方式で建設された。運営にあたる企業は公募し、コナミスポーツなどが出資する特定目的会社が15年間運営にあたる。建設費約33億円の95%の約30億円は合併特例債を財源として充当しており、その70%が交付税措置される。(県が財政支援をしたものではない。念のため)。その後、施設見学。写真撮影は禁止されているが、大変立派な施設で、一見した限りスポーツクラブそのものである。利用者の平均年齢が高いことが全国のコナミスポーツの中でも特徴とコナミの担当者は語っていた。合併が地域にもたらした利便施設である。