早朝起床。昨日から2011年の日本の31年振りの貿易赤字について大きく報道されている。海外でも大きく取り上げられているようだ。東日本大震災の影響による輸出減が影響し、貿易赤字が来年も起こるとは見られていないとはいえ、ショックである。この国は製造業を中心とした輸出産業により経済を発展させてきた。今後も資源や農水産物などで稼げる地質的優位性はなく、製造業は今後共に生命線だろう。

日本の輸出大国時代の終わり(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)

日本が得意とする自動車や電化製品の分野で韓国や中国の追い上げが言われてきたが、今晩ちょうどテレビについてNHKの「クローズアップ現代」で取り上げられていた。従前の価格ではなく、技術で勝負されているといった様相である。また、海外顧客の目線で開発された商品にシェアを奪われるなど外国での消費者目線、マーケティング力の低下も言われていた。

えっ!世界のテレビシェアのトップは、日本メーカーではないの?(NHK「クローズアップ現代」スタッフの部屋)

そういえば、日本の携帯電話メーカーの世界シェアがあがらなかった理由として、日本独自の携帯機能が世界では必要とされていないという話を聞いたことがあった。日本独自の進化を遂げた日本の携帯を(同じ島国である)ガラパゴス携帯などと呼ぶという。次世代の若者に目を向けても海外への留学生が減少を続けるなど内向きな傾向が強くなっている。東大の秋入学導入検討なども日本の転落を含めた危機感の現れなのだろう。

少子高齢化や人口減少、財政赤字と国内の状況は負のスパイラルに入っているが、こうしたことを打開するための政治が動かない。野田総理の施政方針演説に対する谷垣総裁の代表質問をみても、揚げ足取りが中心で前向きな話はほとんどなかった。終了後、同じ党の小泉代議士から質問に対して苦言が呈せられていたが、同じ党のトップのしかも代表質問に当選1回議員から苦言なんて過去にはありえなかった話である。

負担増など国民に受けの悪い施策を先送りするのは実は簡単で、これまで国債を発行して借金をしてきただけの話である。当面の痛みを避けることにより、政権交代も避けてきた。それが現在の財政状況に集約されている。その借金造成の責任の一端を担ってきた人間が我が振りを省みず、街頭演説の動画映像を取り上げて揚げ足をとっているのだから評価があがらない。過去の負担を先送りし続けた結果、世代間の不公平はどんどんと拡がっている。「決められない政治」からの脱却が言われていたが、その通りである。


昼食は姫路駅前の十・十でぶたそば。

Rが留守だったので事務所で沙羅の面倒も見る。少し目を離すと印肉を振り回し、服や手に朱がべっとりついていた。夜も買物したり、夕飯を一部つくったり。活動していると同世代の人と男の子育てについて話をする機会もあるが、自分の関わり方は低レベルで大変申し訳ないと思っている。子育て支援施策の充実を言う割には自分はわとんど実践していないみたいな、恥ずかしい話である。