所用のため、午後に神戸の県庁。

会派の政務調査会2日目。県土整備部(県土企画局・土木局)。今年度完了予定の事業として北近畿自動車道「和田山八鹿道路13.7キロ」(平成24年秋供用開始予定)、家島港の耐震強化、県道姫路新宮線觜崎橋の橋梁耐震補強などがあげられる。

姫路関係の予算では、兵庫西流域下水処理汚泥広域処理場の耐震診断と耐震化工事の推進、船場川洪水調整池(流域治水対策河川費54,800、調整池整備費335,600、流域貯水浸透費72,200、地域自立活性化費60,200 全て千円。以下同じ)の都市浸水対策も。播磨臨海地域道路計画調査費5,000、同関連道路網調査費5,000。他に「総合治水条例(仮称)」の制定(平成24年4施行を目指す)による総合的な治水対策の全県展開をはかる。

県道広畑青山線、同太子御津線の道路改良、同船場川線(大将軍橋~白鷺橋、福沢町交差点の渋滞解消を含む)の整備推進、播但連絡道路の割引社会実験は平成25年度末まで継続。JR山陰本線・播但線輸送改善事業補助152,244。

毎年、議員側から提起されるのは但馬空港の存続問題である。但馬路線運行対策事業費131,000(飛行機/但馬・伊丹便の運行赤字補填 ※利用率50%以上の欠損相当額補償が航空会社の運航条件となっているため。このほか空港管理費に約2億弱、飛行機の無償貸与、人件費などを算定すれば3億以上の県の負担がある)。上記のように北近畿自動車道が進捗しているため、但馬・伊丹間しか定期就航していない同空港の存在意義は逆に低下することになる。知事が、既存の航空会社が羽田便就航に難色を示していることから、県独自の航空会社の設立も考えているという一部報道があったが…。

他には、昨年度と同じく建設業新分野進出支援金7,500も計上されている。


その後、教育委員会。一般会計の教育予算は410,629,165。うち人件費が385,428,568を占める。「教育とは人」ということが予算面からもわかる。施設整備関係では、住民から要望も多い県立高校の耐震化・空調設備等整備事業3,979,269など。新規事業として武道大会誘致等武道振興事業3,150、県高校野球台湾交流事業400、フランスアヴェロン県との柔道交流補助事業600など。学習指導要領の見直しに関連して、中学校で武道とダンスが必修化されるが、過去に重大事故が一定比率で発生している柔道について、警察OBなど経験者も活用しながら担当教諭の研修等につとめていくことも示された。就職希望の県立高校生の内定率や支援はという質問には、昨年11月末現在で77%と全国平均を上回っていることが示された。


朝、私が不在の際に政調会が実施された部局については資料、同僚議員からのヒアリングによれば以下の通り。

病院局。県立光風病院の児童思春期病棟の整備(児童精神科25床・思春期精神科40床)1,919,105、県立淡路病院の新設整備費(平成25年度開院を目指す)11,111,893(24年度)、県立尼崎・塚口病院の統合再編による新病院整備費(730床/平成26年度開院を目指す)1,062,204など。

病院事業等の収益的収支は約24億円の黒字予想となっている。なお収益的収支には約139億の一般会計負担金を含んでいる。このほか病院建設費等の資本的収支にも約39億(病院建設費等)の一般会計負担金があり合計で約178億円を一般会計から投入する予定ということである。

農政環境部(農政企画局・農林水産局)。新規事業として新規就農者確保事業費680,986、戸別所得補償経営安定推進事業費230,660、農業者戸別所得補償制度推進事業費278,884、兵庫県認証食品認知度向上事業(ひょうご安心ブランドファンクラブ)2,000、ひょうご県産県消直売活動支援事業費2,000、山田錦拡大支援事業費1,000、「但馬牛」「神戸ビーフ」ブランド強化対策事業費2,400など。一般会計全体では前年度当初予算比で1.6%増。うち国庫補助のある公共事業は7.9%減、災害復旧事業費は45.2%増。


遅い昼食は鯉川筋の博多一風堂。赤丸。全国チェーンの店にはあまり行かないのだが、ここは別。美味。