妹Mが退院。しばし実家で過ごすそうだ。母は私ら兄妹が使っていた赤ちゃん用蒲団を置いて待っているという…。37年前のものである。物持ちがいいというより、置いていたことに驚く。

昨日の国会での首班指名を受けて、朝のワイドショーでも野田総理大臣のことが取り上げられている。船橋高校時代の同級生や地元事務所周辺の飲食店の方などがコメントをしている。他には、ファーストレディーともいわれる奥様の話題である。前2名の総理の奥様は表に出るというよりむしろ、どんどん出ていくタイプだったが、野田さんの奥さんは現在のところ表に出ていない。ちなみに民主党や自民党には、グループ(派閥)などに夫人の会というものがあるところもあるが、野田グループにあるかどうか、出席しているかどうはか知らない。ご両親の出自も演説会の場で話されていたが、お父さんは陸上自衛隊の第一空挺団に所属しておられたことは聞いたことがある。第一空挺団といえば先週訪問した福島県南相馬市役所のロビーに第一空挺団の説明と震災復旧にあたってくれたことへの感謝の言葉が示してあった。部隊の説明に”精鋭無比”という言葉があったことも記憶している。陸自の中でも最精鋭の部隊として自他共に認めるからこその説明だろう。南相馬という困難地に派遣されたのもそうした理由なのだろう。

野田さんといえば個人的には新進党学生部時代に青年局の若手議員として招いて懇談会をしたことがある。私の後輩がその後選挙を手伝うようになったが、結果は105票差の落選で比例復活もなかった。3年8か月浪人され、この間の資金集めの苦労も演説の中でふれられていた。また、街頭演説を長年続け、演説そのものも得意といるという話も出ている。実は2年前の7月には姫路でも街頭演説をされた。私たちが街頭演説を行っている山陽電車姫路駅前であり、私が司会を務めた(野田さんは当時は党幹事長代理)。

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私に投票権があったとしても野田さんに投票していなかったと思うが、一つだけどうしてもいいたいことがあるので記す。それは野田さんが財務省に入ってから役人に取り込まれたとか散々言われているが、それは失礼だということである。なぜなら、野田さんは与党になる野党時代から「子孫に借金を残すのは詐欺と同じ」というジェファーソン大統領の話を普段の演説や国会の質問でも使い、日本の過度な財政赤字を解消しようというスタンスであったからだ。官僚主導の日本において最も力のあった財務省が財政赤字の増加を止めず、認めてきたことの結果が現状の日本の財政状況であることは何度か取り上げた(表面的には与党の責任と知っていて敢えて記す)。現に有権者はでない将来世代の負担のことを考え、財政均衡を目指す政治家に対して”財務省寄り”という表現で批判的にとりあげるのは失礼ではないかということだ。

私は以前に野田さんのこの話を聞いて、ジェファーソン大統領が当時どのように英語で表現したのかと思って調べたことがある。昨年の県議会代表質問で私がつかったジェファーソン大統領の発言は、この時に調べたものをつかっている。野田さんは与党になり財務副大臣になってから官僚に考えを押し付けられたからではない。少し調べたらそうした信念を昔からもっていたことや豹変したのではないことぐらい誰でもわかることだろう。報道を検証しないまま受け入れ、既成事実化され、決め付けられてしまう例である。

野党当時の衆議院財務金融委員会議事録(平成16年10月26日)
○野田(佳)委員 大臣から今国債のお話も出ましたけれども、我が国の今の大借金国家的な状況というのは、本当に危機的な状況だろうというふうに思います。
 アメリカの第三代大統領トマス・ジェファーソンは、子孫に借金を残すのは詐欺と同じだという言葉を残していますけれども、今の日本は、GDPに占めるあの借金の割合を見ると、一九四四年の戦時下と同じぐらいでありますから、まさに国家的な詐欺的な状況が今続いているんだろうと思います。それに歯どめをかけていくには、まず新規国債の発行を抑制していく努力ということは欠かせないわけであります。
 そこで思い出すのは、かつて小泉総理大臣も国債三十兆円枠を公約にして、残念ながらそれを破らざるを得ない状況になって、その後、ここ三年ほど見ますと、世界一の借金王になってきたわけであります。その中で、ようやく財務大臣がこういう歯どめをかけて前年度に比べて抑制をするというお話をしたということは、これは一歩前進だと思いますけれども、これからちょっとその推移を、どれぐらい抑制するのか、見なければならないと思いますが、こうやって四年ぶりに新規国債の発行を抑制すると、前年度に比べて抑制すると決断をされた背景、理由、これは当然三位一体とか税収だとかいろいろなことを考えていらっしゃるんだと思いますけれども、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

この後、当時の谷垣財務大臣の答弁へと続くのだが、これから7年たってこの国の財政状況はさらにひどくなっている。


県議会本会議 竹内会派代表質問(平成22年6月8日)
将来世代の負担軽減のための税のあり方について

昼食は事務所で昨晩の残りのカレー。味の違いがわかるかと聞かれて答えられず。今回はセロリを少し刻んで入れたという。Hさんはじめ来客の方々と懇談など。夜、党総支部の幹事会。M代議士の出席が難しく、私が司会等を代行。