野田佳彦新代表の選出から一夜明け、衆参両院での首班指名と党役員人事、主要閣僚の選考という過程に入ってくる。代表選終了後の「ノーサイド」という言葉が本当かどうかは人事を見ればわかる。海江田さんの得票数から考えても、勝ったグループだけで党運営ができるはずがない。

事務所で国会中継を見つつ、来客対応など。昼食は日清のカップ焼きそばUFO。コンビニのカップめん売り場では、関東から進出してきた「ぺヤング」とUFOが熾烈な競争をし、一部チェーンの棚はぺヤングが勝ち取っている。カップ焼きそばは私の事務所の常備品だが、最近ぺヤングを購入する場合が多い。日清はカップめん業界では他の追随を許さない最大手企業というが、こと焼きそばにおいては、本拠地の関西に攻め込まれている。

関西といえば、政治の世界における関西、特に国会で関西というと正直ぱっとしなかった。歴代の内閣総理大臣をみると、1989年にたった2か月で総辞職した宇野宗佑内閣(滋賀全県区)、それ以前は1948年の芦田均内閣(京都2区)にまで遡らなければならない。芦田内閣とてたった7か月。2名で1年にも満たず、現憲法下ではこの両名だけで、特に大きな成果もない。

大阪や京都、兵庫の都市部は選挙区の特性から当選回数が増えず、総理になれなかったということもあるのだろうが、それにしてもである。今回の民主党代表選挙には、前原(京都)、馬淵候補(奈良)が出馬した。両名とも若くこれからもあるし、兵庫は、松本剛明外務大臣がそろそろ名乗りをあげる当選回数に来た。能力はもちろん、自分の選挙でも強くないと国会で活動できないのだが、この3人はその強さもある。永田町における今後の関西勢の活躍に期待したい。一方で大阪が府と市の喧嘩やパフォーマンスで本来果たさなければならない役割を果たさず混乱しているのが残念。関東にいくとたまに大阪の政治経済のことも報道されているが、扱いがバラエティーの延長のような話ばかり。あれでは企業が進出しようという気にならないだろう。

関東から攻め込まれているといえば、焼きそばだけでなく、ノリ佃煮を思い出す。私は子供のころからブンセン(本社たつの市)の海苔つくだ煮「アラ」で育ってきたし、今でも必ず冷蔵庫に置いている。特に卵かけご飯、雑炊などには必須アイテムである。子どもの頃にはフタの似顔絵作品募集に応募したこともある。しかし、最近スーパーの棚をみると関東は桃屋の「ごはんですよ」がかなりシェアを伸ばしている。実はアラを置いていないチェーンも出てきており、危機感を感じている。私の味覚では両者の味の違いはほとんどないのだが、愛着のある地元の商品を大切にしたいと思っている。

食に関する話ばかりで恐縮だが、先週末の「姫路つながり広場」である有名人が来られており、知人に紹介していただいた。姫路で料理店をネット検索するとかならずといっていいほどHITするサイト「殿のBlog」の”殿”である。過日の神戸新聞ではその素顔も取り上げられていたので興味深く読んだ。私がたまにいく五軒邸のさつまラーメンの記述などを見て、私と似たような感想を書かれているし、いいところを見出そうとする姿勢も共感をもった。感想についての独特な表現も楽しい。そのサイトも紹介しておきたい。

殿のBlog


夜、播但線で姫路。姫路キャッスルホテルで勉強会。今日の講師は但陽信用金庫のK理事長。日経就職ナビの就職希望企業ランキングで関西地区99位に入るなど、就職人気が高いという。自身の学生時代の生活から、若手社員の独自の育成方法、子育て支援・手当等について話をしていただく。生野からスタートした金融機関だが、加古川に本店を移転、現在、姫路方面を深耕している。一般的な金融機関の匂いがしない理事長の独自性と伸びている勢いを感じた。


ユーモアを交えて話す但陽信用金庫の桑田理事長


その後、党役員人事で輿石幹事長、前原政調会長人事などが固まったと報道される。輿石幹事長には驚いた。なかなかこういうアイデアは浮かばない。