こんばんは。またはこんにちは。もしくはおはようございます。




さてさて先日は寒波でしたね。気持ち悪いくらいの暖冬でしたがやはりここに来て雪。石川の被災地はどうなっているのか。毎晩あたたかな湯船に浸かるたび、ふわふわの布団に潜るたびに心よぎらずにはいられません。



と思えば来週の福岡は17度くらいまで上がるそうな。何それ。そんな気温があるなら被災地に持ってってくれ。私は隙間風の入らぬ家があるし温かなものいつでも食べられるし好きな時に風呂に入れる。震災からもうすぐ1月になろうかと言うのに、まだ車中泊やビニールハウスに寝泊まりされてる方がいらっしゃると聞き目玉飛び出しそう…。






そんな日々です………さて本日は推しから離れ、こちらの感想。



中2娘に勧められました。Netflix『ぼっち・ざ・ろっく!』。


 

  

 

いつの間にか高2息子もハマって観てました。私は事前情報全く無しで何気なく観始めたんですがめちゃくちゃ…めちゃくちゃおもろい…エッ何これ。


何がいいって本当、嫌な人出てこない。主人公がその特性ゆえにいじめられたりとか全くない。クラスメイトらモブキャラに至るまで皆いい人。よい世界。



極度、を超えて超絶極度に対人不安・緊張・恐怖・ネガティブを抱えまくる主人公・ぼっちちゃんの悲喜こもごもな日常。「そ、そこまで?!」と言いたくなるほどのコミュ難ぶりは常軌を逸していつつも、でも観る側も全く身に覚えが無い感覚ではない。



必死に、文字通り命懸けくらいの勢いで必死に何とかやり遂げたことを他者に「一歩前進だね!」と笑顔で褒められ「一歩…一歩!????1000歩くらい前進したつもりだったのに?!!!!!」と大ショックを受ける描写など、バリバリのギャグ路線なのに凄く凄く胸に迫ってきてたまらない。



胸に迫り、笑いつつも笑えない。けどそれでもやっぱり笑ってしまえるのは、ぼっちちゃんを囲むキャラクターたちがみんなみんな個性的かつあたたかく、ぼっちちゃんのネガティブを否定しないでくれるとこ。



全12話のアニメの中でぼっちちゃんは驚くべき成長を遂げていくのだけれど、当たり前だがもちろん何もかも大変身してポジティブ人間になるわけではない。最後の最後まで相変わらず突き抜けたネガティブぶりは健在で、でもだからこそ「それでいいんだ」と思わされる。



ぶっ飛んだネガティブさこそが彼女の持ち味であり唯一無二な感性であり。それは他のバンドメンバーひとりひとりにも同じことが言える。ひとりとして同じ人間はいなくて、欠点に見えるその何かしらが絶妙なスパイス。



とは言え現実を見れば、私の娘は正に強い緊張や不安を抱え日々を生きている生身の人間で。このリアルな社会は、その特性を「それでいいんだ」とは決して、決して思わせてくれるものではなくて。



だからこそ私はこの作品の世界がまばゆくて嬉しくて、ああこんな社会を作りたいと強く強く思わずにいられなかった。





原作は四コマ漫画なんですが(ぎぼむすもそうでしたね)、セリフも展開も完全忠実にアニメ化。かつ、音楽ものならではの素晴らしさはやはり音が入ってこそ更に際立つ。気軽に楽しめつつグッとくる。よろしければぜひ。





ではまた後日。お疲れさまでした!