新潟興行観戦まで

新潟興行が発表されたのはゴールデンウィークの後楽園の試合だった。

競馬で負けすぎてお金がなく、ゴールデンウィークを家で過ごしてヤキモキしていた私にとっては魅力のある地方興行の知らせ。

私は東海地方に住んでいるので、ボーナスも出た後だからワンチャン行けるのでは?と考えていた。

それに、8月は新潟競馬もある。

土曜日は東京女子を観戦、日曜日は新潟競馬場に行く2日間の旅行にすれば楽しめそうだ、と安直に観戦することに決めた。

 

しかし、その後に発表されたファンミーティングは二の足を踏んだ。

私はコミュ障だ。プロレス観戦仲間もいない。

知らない人間と同卓して失礼なことを言ってしまわないだろうか、失礼なことをしてしまわないだろうか。

絶対に楽しいイベントになるのだろうけれども、私がそれを邪魔してしまうことにならないだろうか。

不安がどんとのしかかってくる。

……でも、やっぱり私は東京女子が好きだ。

このイベントに参加しない手はない。

なるべく目立たないようにしよう――そう心に誓って、ファンミーティングへの参加を決めた。

 

後日、ファンミーティングの内容が発表されたときはチケットを取っていて本当に良かったと安堵した。

18:00から前半45分間でお食事をお楽しみいただき、その後、約1時間、選手が2チームに分かれてゲームなどで対抗戦をおこない、勝利したチームには豪華賞品が贈られます。

各チーム代表選手によるカラオケ対決、各チーム代表選手がウエディングドレスにドレスアップしてのフォトジェニック対決、常識問題を競う学力テスト対決などを予定しています。

こんなの楽しいに決まってる!

これが発表されてからしばらく新潟のことしか頭にないくらいワクワクしていた。

 

新潟へは車で行くことになった。

会社の同僚に「新潟までプロレス観戦に行く」と言うと、「新潟旅行したいから連れて行って」とまさかの誘いがあった。

車なら交通費を折半出来るのでまさにwin-winだ。

 

また、このブログは「プロレス観戦記」というよりは「プロレス観戦メインの旅行記」となっています。

プロレス以外の話が半分以上あるのでご了承ください。

写真も下手で試合中の写真はほとんど撮っていません……。

 

8月5日午前6時30分頃、私と同僚を乗せた車は高速道路へと躍り出た。

 

最初に休憩したのは駒ヶ岳サービスエリア。

雲行きが怪しいところもあったけど、かなり天気が良くなっていた。

この時点でかなり運転していたけど、目的地まであと200km程。まだまだ遠い……。

長野県を縦断しないといけないからねぇ。

どこまで行っても長野県だし、長野県なのに長野市まで100km以上の看板があるし、気が遠くなりそうだった。

 

次の休憩場所は姨捨サービスエリア。

姨捨山って長野にあったんだ!と純粋な驚き(無知)

伝説上の山だと思っていた……。

目的地までようやく100kmを切った。

途中で眠くなるようなこともなく順調に来ていたが、小腹が空いたので軽食を取ることに。

 

信州名物山賊焼き。

美味しかったんだけど、もっと美味しそうに写真を撮らないとね……。

 

また、姨捨SAかなり景色が綺麗だった。(写真撮り忘れ)

調べてみたら夜景が有名なところだったみたい。

もっと下調べしてから行けばよかった……。

 

そこからはトイレ休憩を一回挟んで上越に上陸。

上越高田ICを降りて同僚を駅に送り、10分程で今回の舞台となるデュオセレッソに到着した。

そこで目に飛び込んできたのは東京女子プロレスの選手ののぼり!

 

いやぁ素晴らしい!

駅前の大通りに面した場所で宣伝効果もかなりあるのでは?

こうやってプロレス興行を前面に出してくれるのは嬉しい。

初めていく会場だと、本当にここでやるのか?って心配になることあるしね……。

 

そしてデュオセレッソさんは普段は結婚式場として使用されている場所!

外見はもちろん内装もとてつもなく綺麗でおしゃれで、NEO美威獅鬼軍の本拠地と言われても納得しそうだった。

 

会場に入ると、さらにいくつもののぼりが立っていた。

写真はこれしか撮っていないけど、隙間があればのぼりが立っている状態。

愛を感じますな。

 

さらに、いつものグッズ列とは別に「お土産」列が形成されていた。

今回のチケットにはお土産用の1000円券がついていて、グッズ以外の物販で使用できる。

私はこちらを購入した。

中島さんの地元、津南町のお土産セット。

本当は中島さんが食べて育ったパンもあったんだけど、写真を撮る前に食べてしまった。

ワンカップに印刷されていたのはリカさん。大田区のキャップ特典もリカさんだったし、なにやら縁があるな……。

 

会員特典は猫ちゃん。

会場の様子はこちら。

(これしかツイートしていないのはいかがなものか)

 

天井も綺麗

 

でっかい中島さんが!

 

かなり会場は混雑していて、特にお土産の列はなかなか捌けていなかった。

地元の方と思われる方も多く、新潟興行成功か?と試合前に考えてしまうほどだった。

 

 

  TJPW CITY CIRCUIT '23~中島翔子地元凱旋興行~

難波さんの前説からかなり会場の反応は良かった。

東京女子プロレスを初めて見た人が多かったようで地元の人らしき人もいたけど、しっかりと声が出ていた。

これは楽しい。

声援はプロレスラーの力になるとよく言われるけど、我々観客の力にもなるよね。

 

アプガの曲は「ベイビーフェイス」。ほんとにかわいい曲。

なんか聞き入っちゃってあまりコールが出来ない。見惚れてしまう。

 

 

鈴芽 vs 大久保琉那

琉那ちゃんはまだ中学生なのであまり地方遠征には来れないけど、今回は来てもらえて良かった……と思ったら今は夏休みか。中学生でレスラーって、改めて考えると本当に凄い。

鈴芽さんともかさんは新人を相手にシングルで戦ってるイメージがある。

教育という意味合いが強いのかもしれないけど、もちろんリングに立つ選手は勝利しか目指していない。

なにより心を打ったのが琉那ちゃんの声!

そしてエルボーの音!

広い会場だったけどもの凄く響いていた。

それに呼応するように観客も選手も盛り上がっていく。

最後はフェイスクラッシャーからのミカヅキ流星群。この流れは綺麗だよねぇ。

鈴芽さんが貫録を見せつけた。

1試合目から盛り上がる凄くいい試合だった。

 

 

ハイパーミサヲ vs 

猫はるな vs 

HIMAWARI

3wayマッチの常連のような二人にHIMAWARIさんの組み合わせ。

この中に放り込まれても違和感がないHIMAWARIさんの馴染み具合よ。とても1月にデビューしたとは思えない。

試合展開は猫さんがHIMAWARIさんをハメる展開に……。

基本的にボコられているんだけど、HIMAWARIさんは3wayなのにほとんどリングに立って戦っていた!

この体力と度胸は素晴らしい。

イジワルな先輩二人に真っ向から立ち向かっていた。

しかし、最後はミサヲさんのラ・マヒストラルで決着。これは綺麗だった。技が決まった時は私の周りのお客さんも「おおー」と思わず声が出ていた。

 

 

乃蒼ヒカリ&角田奈穂 vs 桐生真弥&凍雅

凍雅さんの髪が!と思って写真撮ったけど下手すぎる。撮った瞬間後ろ向いちゃうし。

髪型変えてイケメン度が増したけど、人を狂わしてしまう女になってしまいそう……。

真弥さん&凍雅さんは品川3人祭りで組んでから何度か見ている組み合わせ。

対するは経験豊富なフリーWi-Fi。

凍雅がイジワルお姉さんたちの餌食になってしまうのか……と思っていたら、試合開始早々真弥さんがいじめられる展開。

身を挺して後輩を守ったか!と思ったけど結局凍雅さんも髪の毛を掴まれいじめられてしまった。マモレナカッタ…。

 

しかし、真弥さんがヒカリさんを槍にして角田さんにやり返したのは良かった!

パートナーのかみーゆに武器にされることが多い真弥さんなので、たまには人を武器にしても許されるでしょう。

凍雅さんも持ち前のエルボーを見せるも、角田さんの紫電改で敗北。

負けたとはいえ、紫電改を出させたのは成長の証では?

 

 

瑞希&鈴木志乃&風城ハル vs 

荒井優希&らく&原宿ぽむ

青コーナーは荒井ちゃんの入場曲で入場!

荒井ちゃんはどんどん中心人物になって来てるなぁ……。

 

試合はそんな荒井ちゃんと瑞希さんでスタート。

ロックアップからのグラウンドの攻防はかなり見応えがあった。

瑞希さんのスピーディな展開についていける荒井ちゃんは凄いの一言。

TPCで準決勝進出した実力は本物だというのを見せてくれた。

 

途中で(案の定)ぽむがオタク化して荒井ちゃんに握手を求めていたが、この後らくはんが怒っていたのが面白かった。

ぽむも困惑してたようで、難波ちゃんか甲田さん?に助けを求めに行っていた。

結局瑞希さんのキューティースペシャルを食らって負けてしまうも、試合をよくかき乱して面白くしてくれた。

 

 

アジャコング vs スーパー・ササダンゴ・マシン

東京女子でまさかのカード!

アジャさんは過去に何度か試合を見たことはあるが、ササダンゴさんは初めて。

ただレッスルユニバースでササダンゴさんの試合は見ていたので、ようやく煽りパワポを見れる!とワクワクしていた。

 

やっぱりでかい!

さっきの試合との対比もあってよりイカツク見える。

 

ササダンゴさんは新潟では番組を持っているほど有名な人らしい。

地域限定で有名な人ってどこでも一人はいるよね。

名古屋だと誰だろう……若狭敬一? 未だに宮地佑紀生だろうか。

 

アジャさん対策(ほぼ反則)を次々に発表するササダンゴさんだが、待ちきれずにアジャさんが入場。

ササダンゴさんはビビりながらリングを離れ、「でかいな……」とこっそり呟いていた。

 

煽りパワポのお陰か会場のボルテージは最高潮。

ダンゴコールが起きたりアジャ対策で歓声が上がったりと大盛り上がりに……なるも、結局追いつめられるササダンゴさん。

 

音声さんまで巻き込まれて被害に逢っていた。かわいそうに。

反抗むなしくササダンゴさんは負けてしまった。

もっと見たかったなぁ……。

 

ただ、本来ならインスピレーションでやるようなカードを見ることが出来て大満足!

さらにアジャさんは9/16の松本大会にも参戦決定!

私も観戦予定なので楽しみが増えた。やった!

 

 

辰巳リカ&渡辺未詩 vs 宮本もか&鳥喰かや

白昼夢は定番コンビだけど、もか&鳥さんは珍しい。

この四人は凄く動くのでグラウンドの攻防だけでも見ていて楽しいねぇ。

 

個人的に気になっていたのは未詩さんがジャイアントスイングをするのかどうかということ。

大田区のナイラローズ戦でやって以来やっていなかったのでそろそろ……?と思っていたけど無かった。

完璧に回しきれなかっただけに、未詩さん的に納得していないところがあるのだろうか。

もっとレベルアップしてからやると決めてるのかな。

今後凄く気になるところ。

 

なにより凄いと思ったのが皆動きっぱなしなところ。

受けて攻めて受けて攻めての繰り返し。

メインイベントへの助走をつける素晴らしい試合だった。

会場の声もどんどん大きくなっていたように思う。

 

 

中島翔子&愛野ユキ vs 山下実優&遠藤有栖

そして今回のメインイベント!

このメンツは地元凱旋興行やったことある組かな?

ユキさんは1月に岡山、山下さんは6月に福岡、有栖さんは昨年に続き今年も福島で凱旋興行が決定している。

そんな中、初の地元凱旋となる中島さん。

セミファイナルで暖められた会場のボルテージが一段と上がっていく。

 

最初に入場した有栖さんが笑顔を振り撒き、同期の山下さんが緊張感を思い出させる。

そしてファイヤーボールが流れた時のワクワク感といったら。

中島翔子が来た。

今日の主役が来た。

全長1.47メートルの大怪獣がやって来た!

会場全体が一体となる中で、溢れんばかりの感情を可視化したかのように大量の紙テープが飛んだ。

 

さらに、なんと中島さんの地元津南町の町長さんもご来場。

花束の贈呈があった。

私もデビューするかも、と町長。

DDTでは現役の議員さんもデビューしているし、ノアでは現役の県知事もリングに上がったし、不可能では無いですよ!

 

中島さんの凱旋試合でもあり、8/17に行われる山下さんvs中島さんの前哨戦ともいえる試合。

会場には初めてプロレスを見に来たという方も多かったようだけど、中島さんの、東京女子プロレスの魅力を存分に出せた試合だったと思う。

特に中島さんはライダーキック、619、トペコンヒーロ、ノーザンライトスープレックス、ダイビングセントーンと出し惜しみせず中島翔子を出し切った。

山下さんとのバチバチ感も良かったし、ユキさんのサイドスープレックスや有栖さんの水車落としでも大きな歓声が上がっていて観客がみんな試合に引き込まれているような気がした。

最初のグラウンドの攻防から徐々に技を出し合い、フィニッシュまでノンストップで駆け抜ける最高の試合。

これだけ盛り上がるのも納得だ。

 

試合後のマイクも良かった。

ビッグマッチの時もそうだけど、本当に多幸感があるよね。

 

中島さん「お前たちは私の親戚も同然だ」

 

中島さんはミトコンドリア・イブだった……?

でも本当にそれくらい、会場は一体になっていた。

こういった凱旋興行に行ったのは初めてだったが、愛に溢れてまた一味違う東京女子プロレスを楽しめた!

 

 

試合後は山下さんのサイン会へ。

普段は121000000の二人に行っているが、今回は伊藤ちゃんがいなかったので山下さんのみ。

 

「ファンミーティングも行きます!」と伝えると「暴れてくるよ!」と力強いお言葉。

暴れちゃいかんやろ……とは思いつつ「楽しみにしています!」とこちらも力強く答えた。

 

一人参加で本当に不安が大きかったファンミーティングだったが、そちらの様子は後編へ。