- 8080の Palo Alto Tiny BASIC
日本で「8080 2K BASIC」としてすごく有名。
Li-Chen_Wang 氏が作者。
米DDJ誌にソースが載った。
東大の石田晴久先生が流行らせた。
日本のASCII誌にも「東大版」として、アドレスをリロケートしたもののソースが載った。ソース・リストといえども、実は、アセンブル後のリスティング・ファイルだったので、ソースの横に16進のアセンブル結果が併記されていて、便利であった。(そっちを打ち込んで使った人も多かった)
IOのソノシートにもなったか?
僕もソースを打ち込んで使っていた。
乗算は加算を繰り返す。計算途中のオーバフロー検出のためではないかと、いう優しい意見も聞いたことがあるが、多分、手抜き。除算も同様。
オーバフロー・フラグを持たないCPU(8080など)での、二の補数の符号付き大小比較は、このBASICのソースも勉強になる。(ちなみに、ASCII誌で流行ったGAME言語のZ80版(8080でも動く)は、符号付き比較ができていない。符号無しの比較(キャリーのみ見る)を行っており、恥ずかしい。GAME言語のオリジナルは6800で作られ、元来、大小比較は二の補数の符号付き比較しか持っていない言語)
GAMEについて、翌日の日記
僕が打ち込んだ 東大版 Palo Alto Tiny BASIC ソース,CP/M 2.2用
ftp://www.takeoka.org/pub/micro/pbas.asm - 8080のLLL BASIC
ローレンス・リバモア研究所で作られた。
研究所の性質からして、浮動小数点は必須らしく、浮動小数点演算を備えている。
当時の8bit CPUは、現在の組込みCPUの5万分の一ぐらいの速度しかないが、ソフトウェアで浮動小数点演算を実現して使っていた(2011年は組込みCPU(ARM11@533MHz)でも、540MIPS程度以上の速さがある)
http://www.bitsavers.org/pdf/llnl/8080_basic/LLL_BASIC_Part2_BASIC_Interpreter_Jan77.pdf
マシンリーダブルなものは下のファイルに入っている。
http://www.retroarchive.org/cpm/cdrom/SIMTEL/CPMUG/CPMUG010.ARK
ARKを解くには、下を使用。
http://sourceforge.net/projects/arc/
ARC(.ark)フォーマットの解説
http://www.fileformat.info/format/arc/corion.htm - 6800のMicro BASIC
これを拡張したものが、SWTPC 4K BASICとなる。
SWTPC 4K BASICは、米 InterfaceAge誌のソノシート付録となる。
同じものが、のちに、日本のASCII誌のソノシート付録にもなる。
Micro BASIC (ソースコードやマニュアル有り)
http://www.swtpc.com/mholley/NewsLetter1/ - SC/MP II の NIBL
National Semiconducter社謹製の4K BASIC。
雑誌 IO の「NIBL新聞」とかいう名称の別紙付録の裏表に、非常に細かい字で印刷された。いまだかつてあれより細かいリストは出版されたことがないだろう。
http://www.dos4ever.com/SCMP/SCMP.html#NIBL
ソースコード
http://www.dos4ever.com/SCMP/nibl_listing.zip - GAME言語
ASCII誌で、大西博氏により。TinyBASICのステートメントを記号にしたインタープリタ言語が発表された。
GAMEについては、翌日の日記に移しました。 - なかもずTiny BASIC (NTB)
大阪府大の学生が作ったTinyBASIC。
ASCII誌に掲載された。
なかもずの人たちは、チェスを行うプログラムを、NTBの上に開発して発表したりしていた。 - 電大版Tiny BASIC
東京電機大の安田先生が、学生に作らせたものだったような気がする。
この処理系の載ったブルーバックスは、僕も買ったはず。
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