化学療法を開始して1週間後に血液検査があったようだ。

その検査結果を母親が私にまで持ってきた。

 

炎症反応高め。

赤血球・ヘモグロビン・好中球低め。

 

充分に想定内。まだ1クール目だしな。

思った以上に副作用もなく(言ってないだけかもしれんが)、テレビ電話を通してみる表情もまぁ元気。

ガン告知、そして治療開始当初の副作用の存在に、本当に一気に老けたかつ病人と化していたが、今は少し痛みがある(骨転移)ものの、表情は大変明るい。

まぁどんな形であれ、気が晴れて元気になるのは良い事だ。

 

本当は今日も2日目の血液検査の結果のペーパーを母親が持ってくるはずだったのだが、物見事に忘れよった。

昨日の電話でその結果も良好で、入院期間が1週間短くなるかもしれないと言っていた。

どんな形であれよかったが、帰宅したら顧問先の所に行く・・・とか言いだしている。

 

まっ、この事はもうちょっと後で考える事にして、今は状態が良い事に感謝しよう。

 

良くも悪くも、父親中心の生活をしてきた。

私生活は別とは言え、家業しかも資格商売で親父の資格で飯を食ってきた為、父親がいなくなると実質廃業という事になる。

収入が途絶えてしまう。

 

今からどんなに急いでも、恐らく父親の命のカウントダウンには間に合わない。

今まで何をしていたのか?っと言う話になろうが、基本的に私は今のこの仕事が好きではないのだろう。結局ぶら下がりの生活。

つまりは自業自得だ。

 

ただ現実問題、さぁどうする?って話にもなる。家族いるからな。まだまだ稼がにゃならん。

 

母親は現在絶賛悲劇のヒロイン中。私大変、お父さんの最期まで私は看取るわ、健気なワタシ・・・・と絶賛舞上り中なので、あまり冷静な話は出来ない。

他人にペラペラと喋って欲しくないのだが。。。。

 

大変なのはこれからだろう。自宅療養が始まってからが本当の意味で大変な時間が始まる。

自宅も療養出来るように整えねばならぬ。

義父を同様の病気で、自宅療養から送った経験があるから、ある程度自宅療養の為に必要な事はなにか。。。と言う事はわかっている。

現状の実家は残念ながら、その対極にある和風建築だ。大幅に改築しなければならぬ。

今のままだと、恐らくトイレにも行けないだろう。

 

父親は家から仕事の指示をしたいという。だから自宅からリモートを出来る環境を整えろと言い出した。

まぁ出来ぬ訳ではないけれど、PCをまともに触れない(クリックすらほぼ怪しいレベル)人に出来る事は正直少ない。

ご年配世代は、コンピューターなるものは何でも魔法のように出来ると思っているが、それは傍らで操作している人間はいるからに他ならない。

 

せいぜいテレビ電話で、表情を見ながら喋る・・・・ぐらいが出来る精いっぱいだろうと思うのだが、父親はどこまですれば満足なんだろう。

 

先を考えれば本当に気が滅入る。

根治はないです、コントロールしながら行くんです。。。。。と主治医の先生は言った。

家族皆、聞いていた筈だ。

 

若い医者が何を言っているのだ。。。と両親は変に主治医をバカにしてまともに聞いていなかった。

弟は見かけだけの心配で、俺に任せとけ、、、良い薬をあるらしいぞ。。。なんて言い出していた。

 

あの言葉の意味をどれだけ理解したのだろう。

本当にシンドイのはこれからだと言うのに。入院している間の家族の負担なんて、負担ではないんだよ。

今まで有難い事に、私達家族は大きな病気をした事がなく、殆ど初めてに近い経験だ。

誰も実感湧いていないような気がする。

 

 

あ~、ちょっと愚痴りまくったった。

 

 

殆ど入院したことがなく、またこのコロナ禍で家族誰とも会えない週末というのは、父親にとって初めての経験だろう。

普段から今のテレビ番組はツマラン(それは私も思うが)と言い、殆どテレビは見ない日常を送っていた生活なので、今さらテレビの番人も出来まい。

 

ラインでテレビ電話をしてみたが、明らかに生気のない顔した父が画面には映っていた。

 

あらぁ。。。。思った以上に深刻だな。

 

暇だ、気が滅入るを繰り返す。

だろうな。。。少しずつ副作用で体もしんどい様だ。

人と会えれば気力も湧こうが、今のこのままでは気力が削がれて行くのではないかと心配だ。