保護者様から最もよく聞かれること。
「うちの子、どのあたりの中学に行けそうですか?」
です。
お気持ち、痛いほどわかります。
私も子を持つ親として、同じように思ったことがあります。
誤解がないようにお伝えしなければならないのですが、
2点、ご理解をお願いします。
上記のような質問に対して、塾からは、
「目標もって勉強していけば、難関校も圏内に入ってきます」とか、
「弱点を補強していけば、桜〇中学あたりも行けると見ていますよ」とか、
言われるだろうと思います。
しかし、これは誰にでもこのように言うものです。
まだまだ可能性がある、とのは、当然に言います。
(今以上の成績は望めません、などと誰も言いません)
そして、全員の成績が上がるということは、理論上、あり得ません。
偏差値というのは相対評価ですから、相対的に全員が上がるということはないのです。
ありえないことが語られる訳です。
実態は、、、
ざっと80%の確率で、小5の夏ごろの成績と、
ほとんど変わらない成績で、受験を終えることになります。
10%の確率で、少し上がり(少しというのは、偏差値で5ポイント以内)、
10%は、少し下がり、受験を終えます。
非常に大雑把ですが、こうです。
10ポイント上がった!、という宣伝文句がありますが、
一番低い時と、一番いい時を取りますから、このような現象はしばしば起こり得ます。
やる気をなくして全然勉強しない時期というのは、誰にもあるもので、
この状態で受ければ、非常に低い数字が出ます。それを比較の対象に取れば、
10ポイント上がる、というのは、十分に起こり得ます。
しかし、コンスタントに勉強しているならば、
ほとんど成績は変わらないで受験を終えることになるのが
普通だということです。
ですから、まず1点目、確認しておくべきは、
今後も成績はさほど変わらないことが多い、というのは知っておくべき、ということです。
もう1点。
それは、今後の成績がどうなるか、というのは、誰にも予想できない、ということです。
「これからの1年半で、どのくらい身長が伸びますか?」
という質問に対して、正確に予想できないのと、全く同じです。
「あと10年間でどのくらい伸びますか?」ならば、両親の伸長などを加味すれば、
ある程度の予想はできるでしょう。
しかし、小5~小6の1年半でどのくらい伸びますか?、となると、
これは難しいです。伸びる時期が小6までに来るのか、その後になるのか、
それは事前に知る方法は存在しません。
発達の問題です。
知的な面は、肉体的な面ほど顕著ではありませんが、
知能指数の推移の観察から、20歳くらいまで伸びるケースもあることが報告されています。
発達は早ければいいというものでは決してありません。
遅くてもいいのです。
もしかしたら中学受験までにあまり伸びないかもしれません。
それでも子どもを信じて待ってあげること。
こちらの方が重要だろうと思います。
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