日本国憲法で平和を維持できるか | 中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

学習塾「テイクオフ」は2023年2月19日で閉塾しました。
18年間、誠にありがとうございました。

森下武三は、森下和装工業(横浜市)で
畳・襖・障子の仕事をしています。

この時期、新聞には、戦争の悲惨さを伝える高齢者の体験記事が紹介され、
その残酷さに心を痛めます。そして、そのような事態を招かないように、
社会の構成員の一人として、責任を感じます。
 
ただ、多くの記事で、戦争の悲惨さと、現在の平和憲法の重要性が結び付けられていて、
妙な違和感を持ってしまうのが正直なところです。
 
現在の憲法を大事にしているだけで(”大事にする”というのが何を意味するか、微妙ですが)、
平和(これも何をもって、ヘイワか、、、)を維持できるか?
 
単純化して比ゆ的に考えれば、
「子どもにいじめはダメだよ」と教えるのと似ている気がします。
あるいは、「暴力はダメだよ」とも同様です。
 
いじめがダメ、暴力はダメ、と伝えることはもちろん重要ですが、
どうしていじめや暴力という行為に及んでしまうのか、
その原因をつぶさに観察して、
人間関係、あるいは、家庭関係、社会背景に
アプローチしなければ、改善は難しいものです。
 
戦争の悲惨さを伝える記事の中では、
戦闘行為自体によるものよりも、満蒙開拓団の引き揚げに伴う、ソ連軍による収奪に
よってもたらされた過酷さのように、戦闘終了後の社会的混乱の中での
悲惨さの方が多いかもしれません。
戦闘行為がなかったとしても、他者を傷つけてもいい、
という観念が人間の心のどこかに存在していたのだと思います。

 

憲法論議は横に置いておいて、
いかにして、他者を傷つけない社会を構築するか、という観点が必要であると思います。
私自身、この観点から、自分自身の行動や仕事を見直し、
できることを日々、実行していきたいと思います。