例えば、ある受験生(例えば、Y君)の、模試の平均偏差値が50、
A校の60%合格基準偏差値が55、
B校の60%合格基準偏差値が50、
だとします。
A校だとチャレンジということになり、ラッキーに合格したとすると、
進学時点で、全体の下位層3割以下に入ることになります。
B校だと、60%の確率で合格し、上位層4割以上の中に入ることになります。
※割合は、私の推計によるもので、ざっくりしたものです。
惨憺たる結果になります。
「その高校なのに、その大学なの?」というものです。
(そのような大学進学実績は伏せてしまう高校も多く、あまり目にすることはないと思いますが、
どの高校でも、惨状を呈します)
何とか避けたいのが、この事態です。
結局は、子どもが辛い思いをすることになります。
「レベルの高い学校の中で、いい刺激を受けられるのではないか?」という淡い期待は、
ほとんど裏切られます。
もちろん、入学時に成績が良かったのに、入学後に下がっていった、というケースもあれば、
逆に、入学後、成績が上がっていった、というケースもあります。
ですから、あくまで可能性、の話ですが、
小さくないリスクを負ってまで、偏差値が上の学校に通わせる理由があるのかどうか、
冷静に判断する必要があります。