Aさん:「上の娘の同級生で、拒食と過食を繰り返している子がいると聞いて、びっくりしています。
小学校の頃は、普通の子だったのに。
今は、骨と皮だけ、本当にガリガリなんですよ。」
うさぎ:「摂食障害の子、本当にかわいそうですよね。」
Aさん:「よく母が、お腹一杯食べられるなんて、幸せよ~、とよく
言っていたのを思い出します。食べられれば幸せ、という構図が今の若い人にはないですよね。」
うさぎ:「斎藤環さんが「承認をめぐる病」で指摘していますけど、
マズローの欲求段階説は成り立たなくなっていますよね。
食欲と自己承認欲求とを比べると、自己承認欲求の方が先ですね。」
Aさん:「それって、親の役割が、食べさせてあげることよりも、
承認してあげることにある、ということになりますか?」
うさぎ:「近からずも遠からず、ですね。
自己承認のために、食欲を拒絶します。
摂食障害の場合は、生命の危機に瀕しても食べないですから。」
Aさん:「うちの娘は、大丈夫ですけど、他人事ではないですよね。」
うさぎ:「誰にでも、そうなる可能性はあります。
特に中学生になったら、認めてあげる、尊重してあげる、ということは
とても大事なことです。
親の言うことを聞かせる、という発想は通用しません。」
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