Aさん:「どっちかというと下の娘の方の話なんですが、
ゴールデンウイークも勉強した方がいいんですかね。
それとも、旅行とか行っても大丈夫ですか?」
うさぎ:「中学受験の進学塾では、ゴールデンウイーク特訓なるものを
実施している塾も多いようですが、私は必要ないと思っています。」
Aさん:「勉強しなくても、大丈夫なんですか?」
うさぎ:「全く勉強しなくていい、という訳ではないですが、
毎年、私は祝日通りに休みを入れていますが、受験に支障ないですね。」
Aさん:「ゴールデンウイークの特訓代を旅行代に回せますね。」
うさぎ:「受験教育に関してもそうですし、学校教育に関しても、
私は、やり過ぎ、という考えなんですよ。」
Aさん:「何か、今日は、ふざけていないですね。」
うさぎ:「ちょっとそっちに引っ張んないでくださいよ。
頭がおかしい人と思われているかもしれませんから。
少し、真面目なことを言いますよ。」
Aさん:「あ、はい。」
うさぎ:「わかりやすいところでは、中学校の部活は、明らかにやり過ぎです。
部活の指導時間の給与を教員に支払ったら、教育財政は崩壊します。
完全に教員のボランティアに支えられています。
極めて労働生産性の低い実態がある訳です。
これは、日本経済社会全体にも妥当する話で、
残業時間に対してきちんと残業代を払っていたら、
相当な企業が赤字に転落する、と専門家は指摘しています。
日本の生産性の低さは長らく問題にされ続けていますが、
サービス残業で、日本経済は支えられている、とも言える訳です。
Aさん:「でも、うちの旦那、仕事ばっかりしてますよ。
何か、いつも、仕事に追われている感じですよ。」
うさぎ:「いわゆるホワイトカラーの労働に関しては、
個人的には、思い切って、休みを取る、ということを断行するべきだと思います。
そこから新しい生活、新しい循環、新しい社会が始まる、と思います。
私も20代後半で塾を作って、当時は、夜中の2時とか3時かとか、
必死に働きました。気が付いたら、教室の床で寝ていて、
朝日で目覚めた、ということもよくありました。
でも、家族を抱えてそれをずっと続けるというのは、
間違えだろうと思います。
仕事も大事ですけど、自分の周りにいる人たちも
大事にしていかなければ、と思います。
そのために、一定の時間を家庭で過ごす、ということが
必要不可欠だと思います。
私は日曜日は基本的には仕事は入れません。
平日の夜は完全に家内に任せている分、
日曜日は極力、家のことをやります。
掃除、掃除、掃除、です。
子ども部屋の片づけなど、できる限りやります。
高いクオリティの仕事をするためには、
家庭も充実していなければならならいと思います。
そのために、家庭で時間を過ごす、ということが必要だと思います。
ある意味、日曜日も仕事のようなものですが、
ここから得られるものも、非常に大きいです。
学校教育はあまりに多くを抱え過ぎです。
もっと切り捨てるべきだと思います。
受験教育も同じだと思います。
受験が近づくとさすがにカットしにくくなりますが、
受験までまだ時間があるなら(小6の夏まで)、
思い切ってカットする、というのは、業界全体に必要なことだと思います。
子どもの喜びや笑顔をどう作っていくか、
新しい角度から考えていく必要があると思います。」
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