０．
塾を探している方向けの内容です。
１．
区立中学の中学生が通う塾は、
主に、個別指導塾と集団指導塾に大別されます。
圧倒的に個別指導塾の方が多い、というのは日常的に感じることですが、
中村橋駅前(東京都練馬区）の塾について調べてみました。
個別指導塾の割合は、何パーセントだったか。
中村橋駅前(徒歩12分程度圏内）には、
１１の塾があり、そのうち、９つが個別でした。
８２％、でした。
（上記の他に、３つの塾がありましたが、ホームページが発見できなかったため、
カウントしていません。）
２．
参考までに、塾名を挙げておきます。
【個別】
スクールＩＥ
Ｄｒ．関塾
東京個別指導学院
英才個別学院
城南コベッツ
個太郎塾
ＩＧＳ
【個別（パソコン）】
学研ＣＡＩスクール
ズィーネット
【集団】
早稲田アカデミー
ＥＮＡ
【不明（ホームページ発見できず）】
学進研
太陽學院
黎明スクール
３．
個別指導でいい先生にあたればそれに越したことはないと誰しも思うものですが、
これは何をもっていい先生と定義するかによります。
やや厳しめに”いい先生”を定義するなら、可能性はほぼゼロです。
なぜか？
例えば、週５日、８０分授業を３コマ、こなすとします。
（生徒は夕方からしか来ませんから、３コマ以上は無理です）
毎月２０時間の授業を受け持つことになります。
年間２４０時間です。
このペースで、
年収３６０万円を稼ぐとすると、３６０万円÷２４０時間＝15,000円、
年収４８０万円を稼ぐとすると、４８０万円÷２４０時間＝20,000円、
年収６００万円を稼ぐとすると、６００万円÷２４０時間＝25,000円、
となります。
つまり、”いい先生”＝塾講師としての収入だけでもそれなりに生計を立てられる人、
とすれば、時給２万円の前後をもらっている人、ということになります。
（もちろん、夏期講習などもありますから、大雑把な計算ですが）
個別指導塾に払う授業料は、
週１回（80分授業×4＝320分=5.3時間）で１５，０００円程度です。
時給に直すと、１５，０００円÷５．３時間＝２，８００円、です。
個別指導塾に、”いい先生”がいる確率はほぼゼロ、ということがわかります。
４．
もちろん、個別指導塾さんで教えている大学生にも”いい先生”はいると思います。
大学生にしては真面目に教えている、というケースもあるでしょう。
しかしそれでも時給が１，０００円ちょっと、という現状を考えれば、
入試問題を何年分も調査したり、様々な教材を比較検討して授業準備する、
というプロ講師なら当たり前のことをしている大学生は皆無でしょう。
５．
個別指導塾さん、たくさんあって、ホームページを見てても、どこがいいのか、
わからないと思います。
中身はどこも同じような大学生が教えているということを
考えれば、当たり前と言えば当たり前なのです。
まずは、そういうものだと踏まえた上で、探すべきでしょう。
違いがわかりにくいのは、探している側の理解力が足らないからではなく、
構造的な問題です。実態はほとんど差がないのに、いかにも差があるかのように、
細かいシステムの差を打ち出しているのです。
私が集団指導側の人間なので個別指導塾さんに批判的な内容になってしまいますが、
学校の内容が大幅にわからなくて困っているという場合は、
個別指導塾は確かに役立ちます。
（逆に、平均点くらい取れていて、それ以上に得点を伸ばし入試対策をしていくには、
集団指導塾の方が適しているでしょう。）
使い方を踏まえて、活用するのがいいと思います。
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