学習成果は、勉強への動機づけの強さ、学習時間、学習方法、
この三つの要素で概ね決定される、という考え方は一般的に受け入れられるものかと思います。
(学習者の能力は与件とします)
学習成果を高めるために、どうすればいいか、上記3つの要素から考えられることを書きます。
1.勉強への動機づけの強さ
勉強をしようという想いが強ければ、当然ながら学習への意識も集中し、成果も高まります。
動機づけを強める方法は、外的なものと内的なものがあります。
1-1.外的動機づけ
ほめる、というのが最も効果的な方法だと思います。
勉強したら何らかの報酬が得られる、と学習者が思えるような刺激を与えればいい訳ですから、
お小遣いをあげる、何か買ってあげる、罰を与える、厳しく叱る、などの方法もあります。
ただし、短期的には有効でも、長期的にはむしろマイナスの要因になる場合も少なくないので、
ご注意ください。(ほめるというのはいわゆる副作用は小さいと思います)
1-2.内的動機づけ
「勉強が面白い」「勉強には価値がある」「勉強すれば誰かの役に立てる」というような観念を
学習者が持っていれば、内的に動機づけられていると言えます。
こういう価値観をお子さんが持てるように導いていく、というのが方法になります。
外的動機づけよりも望ましい動機づけの方法です。
内的に動機づけられていれば、自分で疑問に感じたことに手を伸ばして勉強していく、
ということも出てきます。
ただ、実際には、説明するだけではそうそうそのような観念が身につく訳ではなく、簡単ではありません。
1-3.上記二つと異なるフレームワークとして、文化的な観点があります。
勉強を重要視するなどの文化が家庭内にあれば、
自然とその影響を受けて、勉強への動機づけが高くなるはず、という考え方です。
この方法のデメリットは、これから家庭文化形成に取り組むとするなら、
保護者にとって負担になること、時間がかかること、です。
しかも、実際には家庭文化以外の、学校や友人、地域社会、様々な影響を受けますので、
家庭文化だけでは及ばないという場合もあり得ます。
2.学習時間
学習時間を決定する要因は、一つは上記の勉強への動機づけです。
動機づけが強ければ、学習時間が長くなるはずです。
実際、学習時間が長いのに、動機づけが弱いということは通常あり得ません。
しかし、動機づけが強いのに、学習時間が短い、ということは少なからずあります。
「頭ではわかっているのに、体が動かない。」というような場合です。
このような場合は、宿題のような形で、外部からある程度強制されるという方法が効果的です。
ご家庭だけでは限界がありますので、外部の力を適度に借りる意味があります。
ただし、ある程度まで、です。1日30分も自分で勉強できない、というような場合です。
塾に通って、宿題を出してもらって、それを終わらせられるように保護者も適度に管理して、
支援していく、という方法は有効です。
そして、はじめはやや強制的に勉強しなければならなくなったとしても、
少し継続していくことで、勉強の面白さが出てきて、内的動機づけが高まる、
という好循環を生む場合があります。好循環を生じさせるには、
学習にポジティブな家庭文化が形成されていることが重要だと思われますし、
上手にほめて自信ややる気を持たせてやるということも重要だと思われます。
学習成果の最大化のためになすべき方策は、ご家庭ごとに異なります。
どのファクターがどれほどの決定因子となっているのか、
ある方策がどの程度に影響を及ぼしうるのか、
これらは全くご家庭ごとに異なります。
それでいて、これらを数量化することもできませんし、
各要因の重要度を正確に順位付けすることもほぼ不可能です。
優先順位が高いとしても、実行困難という場合もあると思います。
様々な要因が絡み合うものですから、上記を参考に、
様々な方策を試みられるのがよいかと思います。
最後に、誰でもそうだと思いますが、何かに集中できない時があったとしても、
いつか本当にしなければならない時には、そうなるようになる、というものだと思います。
子どもたちは私達の伝統や文化を確実に受け継ぎ発展させることのできる存在だと
私は信じますし、そう信じることで彼らがそのようになるものであるとも思います。
※親力アップ講座、当初5回を予定しておりましたが、誠に勝手ながら、
今回で最終回とさせていただきます。これまでお読み頂きまして、誠に有難うございました。
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