「幼い子どものようなことばかりしている。精神年齢が低い。あれはどうにかならないだろうか。」
このような悩みをお持ちの方は、少なくないと思います。
係やリーダーなど、他者の立場に立って考える機会を与え、
かつ、道徳性を高めるサポートを適切に行うことができれば、ある程度、
いわゆる精神年齢を引き上げることができると思います。
精神年齢=道徳性、ということでは必ずしもありませんが、
(そもそも、精神年齢というが何か?というのが甚だ不明確ですが、それは置いておきます。)
いわゆる精神年齢を引き上げる方法として、道徳性によるアプローチが
最も有効ではないかと思います。
道徳性の発達段階については、コールバーグによるものが最も知られているものだと思います。
ウィキペディアの記事を貼りつけます。
1.慣習
以前のレベル
第一段階=罰と服従への志向
罰の回避と力への絶対的服従がそれだけで価値あるものとなり、罰せられるか褒められるかという行為の結果のみが、その行為の善悪を決定する。
第二段階=道具主義的相対主義への志向
正しい行為は、自分自身の、また場合によっては自己と他者相互の欲求や利益を満たすものとして捉えられる。具体的な物・行為の交換に際して、「公正」であることが問題とされはするが、それは単に物理的な相互の有用性という点から考えられてのことである。
2.慣習的レベル
第三段階=対人的同調あるいは「よい子」への志向
善い行為とは、他者を喜ばせたり助けたりするものであって、他者に善いと認められる行為である。多数意見や「自然なふつうの」行為について紋切り型のイメージに従うことが多い。行為はしばしばその動機によって判断され、初めて「善意」が重要となる。
第四段階=「法と秩序」の維持への志向
正しい行為とは、社会的権威や定められた規則を尊重しそれに従うこと、すでにある社会秩序を秩序そのもののために維持することである。
3.脱慣習的レベル
第五段階=社会契約的遵法への志向
ここでは、規則は、固定的なものでも権威によって押し付けられるものでもなく、そもそも自分たちのためにある、変更可能なものとして理解される。正しいことは、社会にはさまざまな価値観や見解が存在することを認めたうえで、社会契約的合意にしたがって行為するということである。
第六段階=普遍的な倫理的原理への志向
正しい行為とは、「良心」にのっとった行為である。良心は、論理的包括性、普遍性ある立場の互換性といった視点から構成される「倫理的原理」にしたがって、何が正しいかを判断する。ここでは、この原理にのっとって、法を超えて行為することができる。
ある調査によれば、
小6では、50%が第2段階、20%が第3段階。
中2では、50%が第3段階、20%が第4段階。
です。
平たく言えば、
相手の立場や価値観がわかるか(第3段階)、
社会構成員全体のための秩序や価値観がわかるか(第4段階)、というところだと思います。
そして、道徳性発達を促す教育素材としては、モラルジレンマ課題が基本的には
最も有効であり、最も一般的だと思います。(学校での道徳の授業も多くは、
モラルジレンマ課題に依拠しているものと思われます。)
ですから、道徳性発達を促すならば、モラルジレンマ的な状況を与えること、
つまり、利害関係を調整する役割を与えることです。(その上で、適切なサポートも必要ですが。)
※モラルジレンマ(道徳的葛藤)課題というのは、例えば、
「妻が病気で苦しむ貧しい夫が、ひどく意地悪で法外な値段をつけている薬屋から、
こっそり薬を盗んで妻に与えた」というような状況について、討論させるようなもの。
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