ひきこもり家庭では、母性の過剰と父性の不在、という問題が生じやすい、と指摘しています。
会社人間の父親と専業主婦の母親、という核家族において、起こりがちとのこと。
母性の過剰とは、必要以上の囲い込み(過保護・過干渉)、のこと。
父性の不在とは、家庭内に父親的機能が不足することで、
思春期・青年期に達した子の社会化が進まない一因となる。
河合隼雄氏によれば、父性とは切る、母性は包む、という意味で、
一人が、父性・母性の両方の役割を持つということもありますし、
父性は男性が担わなければならない、ということもないし、
母性は女性が担わなければならない、、ということもない、とされます。
父性と母性のバランスは、極めて意味深く、難しいものだと思います。
で、受験の場合はどうか、ということはかかれていませんので、私見ということになりますが、
中学受験の場合、母性も父性も不在になりがちではないか、という気がします。
現状、問題があるというようにも感じていませんし、立派なご家庭ばかりだと思いますが、
あえて指摘するなら、ということになりますが、ママもパパも受験に熱心にも関わらず、意外にも、
母性父性ともに不在になりがちではないか、と思います。
勉強勉強で追い立てられて(塾もけしかけるわけですが)、小学生らしくお父さんお母さんに
もっとどっぷり甘えるということがあっていいのではないか、という気がします。
包んでやるというか愛情で満たしてやる感じでしょうか。
それでいて、父性も不在になりがち、という気がします。
社会の厳しさ、ルールというものを自覚させるという機会もほとんどないのではないか。
まだ小学生ですから、それほど必要ではありませんが、
受験生といっても社会の一員になる訳ですから、父性が幾らかはなければならないと思いますし、
自立へ向けて父性で切るという機会があることは、発達上、自然だろうと思われます。
高校受験の場合、このようなブログを読まれているようなご家庭には特に申し上げるまでも
ないことと思われますので、一般論としてお気聞いただければと思いますが、
思春期になり、年齢が上がるに連れて、包んであげる回数は減るでしょうけど、
愛情で満たしてやるという必要性は確かにあると思います。
他方、社会の厳しさを示す、あるいは、子どもにしっかり敗北させる、ということもこの時期は必要で、
子どもの適切な社会化、と言いますか、自立というものを促していく部分もなければならないと思います。
勉強させるという意味では、たくさんほめてあげる、ということは大変重要ですが、
そうして包んであげる一方で、時にはしっかり切る、ということもなければ、
将来、子ども自身が困ることになる可能性があると思います。
※今すぐに子どもに厳しくしてください、というような意味でありませんので、
何卒、誤解のないようにお願い致します。
基本的には、子どもには愛情が必要で、たっぷり包んでやらなければいけないと、
常識的に私も思っております。
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