http://ameblo.jp/takeoff-takeoff/entry-10979553395.html
改めてということになりますが、全般的には、なるべく、実物を手に取ってほしいと思います。
例えば、でんぷんを含んだ葉をヨウ素液に浸すと、何色になりますか？、という基本的な問題で間違える
子どもがいます。青色、とか答えます。BTB溶液の色とごっちゃにしていると思われます。
しかし、実際に、お米にイソジンを垂らして、どす黒い青紫色に変わることを実際に見た子どもなら、
青色と答えることはまずあり得ないと思います。青色はおしい答えではなく、全くわかっていない
可能性が極めて高い、そう疑わなければならない解答です。
また、光合成が行われる条件を確かめる実験として、ふ入りの葉をもつアサガオの葉を、、、、
熱湯でやわらかくして、エタノールに入れて、、、ヨウ素液にひたす、、、というお決まりの実験があります。
この手順を覚えられない、という子どもも少なくないと思います。
一度、ご自宅で、その辺の葉っぱを取ってきて、イソジン（うがい薬用に薬局で売られているもの）をかけて
みて欲しいと思います。そのままの葉っぱにかけてどうなるか、それがわかっていれば、
この実験の手順はずっと覚えやすいはずです（そのままの葉っぱでは、色の変化はほとんど観察できません）。
ご自宅での負担が相当に発生しますので、大変だと思いますので、
時々で結構ですので、どうしても苦手という部分については、できるだけ実物を、ほんものの姿、
リアルな現実を見せてほしいと思います。
写真や文章では伝えきれないエグさやら驚きやら発見やら、、、があると思います。
といいましても、限界も相当にあります。
柔毛を顕微鏡で観察しよう、と言いましても、それは無理です。鼻毛くらいなら観察できるでしょうけど。
金属に塩酸をかけて水素を発生させて、火をつけて、、、量にもよりますけど、危険すぎます。
ドリフじゃあるまいし、髪の毛爆発ではすみません。
そういう部分は、博物館や科学館にたまに行ってみる、というのもいいと思います。
と言っても、博物館で爆発させるという意味ではありません。（そりゃそうですよね。。。）
たまに訪問すると勉強になるかなと思います。
とはいえ、子どもが行く気になってくれるか、悩ましいかもしれません。
あとは、動画を活用されるのも方法です。動画は、ネット上に転がっていますので、適当に探して
頂ければと思いますが、お薦めするとすればこちら。
http://www.torikyo.ed.jp/rika/
中学生向けですけど、3年くらい前に発見していいなと思ったもので、ご家庭でも活用できると思います。
理科の計算分野につきましては、算数と同じ考え方の対策がいいと思います。
てこ、滑車、濃度など、易しい問題から確実に理屈をおさえて正答を出せるようにするのがいいと思います。
私は、暗記法につきましては、繰り返すことで長期記憶への転送が可能になるというのは
学習内容にはあてはまらない場合が多いのではないかと思っています。
私はいわゆる処理水準説の方が有効だと思っており、また後日記事にしたいと思いますが、
そう考えているものですから、このような書き方になりますが、
草っぱらに行って、たんぽぽを引っこ抜いてみて、根っこの様子を見てみるとか、
虫メガネで屈折の様子を見てみるとか、アサガオが咲いた翌日はどうなるか観察してみるとか、
こういうものでカバーできる限界ももちろんありますが、理科に興味を持てない子どもの場合は、
いくら紙の上で何度繰り返しても習得に膨大な時間がかかってしまうという側面は否めないように思います。
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